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内定を獲得した先輩のリアル・ボイス
私たちの決意

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自分はこの園にぴったり!
信じて進めた就職活動

PROFILE

古田 優子さん
東京未来大学 こども心理学部 こども心理学科 こども保育・教育専攻

大学の広報委員や大学祭実行委員として、課外活動にも積極的に参加。相手のニーズを引き出しながら企画を考えたり、相手の気持ちに寄り添いながら物事を伝えたりする経験を積んできたことは、保育現場に立っても生かせると考えている。

Q. 保育士をめざしたきっかけは?

もともと子ども好きで、中学時代の職業体験で保育園へ行ったこと、高校時代に児童館でボランティア活動をしたことなどが、この道への関心をさらに高めてくれました。また、SNSなどを通して、子育てや保育園について悩みを抱える保護者が多いと知ったことも理由の一つ。保育園での指導に関するつぶやきを見て、真の意味で子どもや保護者に寄り添い、一人でも多くの方の悩みを解消できる存在になりたいと感じたことも、保育士をめざしたきっかけだといえます。

Q. 実習の思い出を教えて!

初めての実習先となった幼稚園で、砂場でケーキを作った園児の「まだ片付けたくない」という思いを尊重し、明日も続きができるよう別の場所で保管しておくという保育者の関わりに気付きました。子どもに寄り添うことの大切さを実感し、その後の実習で意識することに。最後の責任実習後の反省会では、「製作活動で作った作品を、多くの子どもがあなたに見せたいと近寄っていた。それは、一人ひとりと丁寧に関わり信頼関係ができていた証拠」と言っていただき、理想の保育者に近づけたとうれしくなりました。

Q. 内定先を選んだ決め手は?

6園の説明会に参加しましたが、そのほとんどは自ら調べてピックアップした園。東京23区にある社会福祉法人のサイトをすべてチェックし、子ども主体の保育が実践されていると自分なりに感じたところを訪れたのです。最終的に2園まで絞り、両方の保育体験を通して比較検討。お泊まり保育の行き先を園児と話し合い、一緒に下見に行って選ぶなど、子どもの自主性を伸ばす働きかけが徹底している点を魅力に感じ、現在の内定先を選びました。また、職員を大切にしている法人だと感じたことも、決め手の一つです。

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Q. 志望先の面接は
どんな感じだった?

園長先生と一対一で、1時間弱の面接がありました。事前にスマートフォンのメモ機能で自分の意見を整理しておきましたが、それでも「うまく伝えられるかな……」と緊張が捨てきれませんでした。しかし、実際に面接が始まってみると、堅苦しい感じではなく、自分の回答を深掘りしてくれるような和やかな雰囲気。園長先生との会話を楽しみながら、思いを伝えられたと思います。また、面接の他にも筆記試験があり、入職したらチャレンジしたいことをつづる作文や、保育の事例問題などに取り組みました。

Q. 就活成功の秘訣を教えて!

謙虚になり過ぎるあまり、自信をなくしてしまっては元も子もありません。就活中は、少し図々しいと感じるくらい自信を持っていた方がいいように感じます。私が意識していたのは「この園(法人)には私しかいない!」と思い込むこと。この園で活躍するのに自分はぴったりの存在だと考えることで、何事も前向きに頑張ることができました。もちろん、それに見合うだけの努力は必要です。綿密な情報収集に基づく志望動機や、具体的なエピソードとセットの自己アピールなどをしっかりと用意しておきましょう。

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Q. 就活を振り返って、
最も大変だったことは?

志望園選びが何よりも大変でした。実習などを通して「子ども主体の保育を実践したい」という思いは自分の中で固まっていたのですが、同じ保育方針でも園によって実践の仕方がかなり異なるため、最終的にどこを選択するかはギリギリまで迷っていました。就活を始めてから志望園を決定するまで約半年の期間がありましたが、その間に実習や卒業論文の作成などもあり非常に忙しかったです。たくさん悩み、自分なりの答えを見つける時間を確保するために、早め早めの行動を心掛けると安心だと思います。

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Q. 就活を支えてくれた
モノやコトを教えて!

不安を打ち明け、相談できる先生方や友達の存在が大きかったです。大学では多くの先生と関わりがあったので、気になることや心配なことは遠慮なく聞くようにしていました。そうした相談の中で褒めていただける場面も多く、自信が持てたと思います。また、自分と同じ保育観を持つ友達がいたので、よく通学の時間などで話し合い、どんな園に行きたいかを一緒に考えていました。幸いにも、自分のことをよく分かってくれる人がたくさんいる環境に恵まれていたので、自己分析にはあまり困りませんでした。

Q. 後輩に伝えたいことは?

たくさんの園がある中で、自分の思いを確認しながら一つに絞るのは簡単なことではないと思いますが、「私なら大丈夫!」と信じて頑張ってほしいです。理想とする保育を実践できる場を探すという意味でも大切なことですし、自らと向き合う時間があるからこそ成長することができるはずです。自信を持つためのコツは、何か一つでもいいので「強み」を持っておくこと。私の場合は「向上心」でしたが、こうしたキーワードが明確になることで自信につながり、自己アピールなどでも応用しやすくなると思います。

Q. 将来の目標は?

まだまだ不安なことばかりですが、向上心を忘れずたくさんのことに挑戦し、毎日を楽しみながら保育者として自信を付けていきたいです。例えば、保護者支援では、深い悩みを抱えている方も少なくないと思いますが、「あの先生になら話してみよう」と思ってもらえるような存在になることが目標です。また、内定先は複数担任制を採用しています。同じクラスを担当する先生からたくさんのことを吸収し、そして信頼関係を築きながら、保育者としての喜びや苦労を分かち合えるようになれたらうれしいです。

『なつのおとずれ』かがくいひろし作・絵(PHP研究所)

『なつのおとずれ』

作・絵:かがくいひろし
発行:PHP研究所

夏のワクワクがすべて詰め込まれたような、ユーモアたっぷりの絵本。梅雨明けを伝える気象予報士のかたつむりをはじめとして、スイカ、セミ、カブトムシ、かきごおり、ソフトクリーム、せんぷうき、ひまわりなど「夏の代名詞」がたくさん出てきて、きっと子どもたちと盛り上がれるはずです。