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先輩保育士さんの就活体験記


Y.M.さん保育士歴10年目
株式会社ベネッセスタイルケア卒業年 | 2014年卒(保育士養成校:2年制短期大学) |
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就職活動期間 | 9カ月(1年生の1月~2年生の9月) |
活動情報 |
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私の就活スケジュール
- 2年生の春夏ごろから就職活動を始めることが多かった周囲に比べて、かなり早期から取り組みをスタート。
- ギリギリになって焦るよりも余裕を持って決めたい、そして内定後に落ち着いた状況で保育士としての技術面を伸ばしたいと考えた。
- まずはインターネットで情報収集し、将来性ある法人が運営する私立保育園を探した。
- マイナビの公式サイトで検索中、企業理念にピンとくる園を発見し、さっそく説明会と園見学を予約した。
- 説明会に参加して調査を進めるうちに、企業としての魅力も感じるようになり、最初にピンときた園の志望度がどんどん上がっていった。
- 同園の園見学に2回参加。初回の見学では、都会にありつつも温かな雰囲気であることが印象的で、園長先生のパワフルな姿にも驚いた。
- 大学のカリキュラムで保育園の実習に参加。その園も素敵で、実際に就職の誘いも頂いたが、法人としての安定感や待遇といった点で難しい部分があり辞退した。
- 大学で実施された面接練習に参加。入室の仕方や椅子の座り方など、マナー面も学ぶことができて心強かった。
- 志望動機や長所・短所など、面接で聞かれる王道の質問についても対策を練った。文章を丸暗記するのではなく、伝えたいポイントをまとめて整理しておいたイメージ。
- 選考当日は面接の他に、「実際の保育園で幼児クラスの子どもたちと遊ぶ」という課題*があった。同園では、こども達の発想の幅が拡がるような玩具を取り入れていることもあり、当初は初めて見る玩具もあり遊び方がわからないものもあったが、子どもたちのフレンドリーさに助けられた印象。「これはどうやって遊ぶの?」などと聞きながら、コミュニケーションを取ることができた。 ※現在の選考では実施していません。
- 学校にいるとき内定連絡が来て、すぐに承諾の返事をした。学年で最初の内定だったので、自分も周囲も「もう決まったの⁉」という驚きの感覚が大きかった。
- 内定後、秋の運動会も見学することに。「ここで保育士として働くんだ」という実感を胸に、残りの学生生活はピアノの練習など技術面を伸ばすことに力を入れた。
Q1
就職活動準備で工夫していたこと
ただ内定を得られればいいと考えるのではなく、内定後から就職するまでの期間をどのように活用するかも視野に入れながら、早め早めに行動することを心がけました。私は最終学年の9月に内定が決まったので、卒業まで約半年間も自由度の高い時間が取れることに。内定先の園を見学したり、苦手意識のあったピアノを練習したりと、現場に出るまでの時間を有効に使うことができました。
Q2
就職活動の中で大変だと感じたこと
学年の中で最も早く就職活動に取り組んでいたので、周囲と時期がかなりずれており、「友人と情報共有して助け合う」といったことはできませんでした。第一志望への思いは強かったのですが、「こんなに早く決めてしまって大丈夫かな?」と逆に心配になってしまい、葛藤が生じることもあったように記憶しています。自問自答の中で志望先を選び、決断する必要がありました。
Q3
「もっとこうすればよかった」と思うこと
学校の授業では習わないような部分を、学生時代にもっと勉強しておけたらよかったと思います。例えば、玩具の遊び方。同じ玩具でも多様な遊び方や展開のさせ方がありますが、こうした具体的な部分はなかなか授業では取り上げられません。時間を取りやすい学生時代のうちに、自分なりに調べたり研究したりする姿勢があれば、保育士としての力量がもっと上がった状態で現場に入れたと感じます。就職先が決まり、どのような環境で保育に臨むかを知ってから行うとより効果的なはずです。
Q4
就職活動で印象に残っていること
学校の就職支援室で志望先の情報(先輩の体験談など)を探したのですが、残念ながら見当たらず…。パターンが分からなかったからこそ、自己開拓する姿勢が身に付きました。また、社会に出てからの自分をより具体的にイメージするようにもなりました。「家庭を持ってからも長く働けるだろうか?」といった点をリアルに考えることで、キャリアアップについて詳しく調べようといった方針が定まっていった感覚です。
Q5
保育士をめざす学生へのメッセージ
保育士は神秘的な職業です。毎日が変化の連続で、子どもたちがいろいろな姿を見せてくれるだけでなく、それに対応する自分たちも人間力が向上していく。何よりも子どもの成長に伴走できる喜びは大きく、やりがいが尽きません。向き合えば向き合うほど楽しくなる仕事なので、ぜひ良い意味で「のめり込んで」ほしいと思います。
また、特に男子学生に伝えたいのは「男性保育士は現場で必要とされている」ということ。男性が加わることにより遊びにメリハリや多様性が生まれたり、愛情の伝え方にも変化を付けられたりするもの。「男性は少数派」とネガティブに捉えず、「男性はレアだ!」と前向きに考えてもらえたらうれしいです。
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