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Connectivity

コネクトを軸に新たな技術を創出し
物流業界の課題解決に貢献したい

コネクティビティデジタルサービス部
2020年入社
テンプル大学 ジャパンキャンパス 国際ビジネス学科

パラレス ジャレッド

プロジェクト概要

世界を動かし続けるすべての人々をコネクトする

PCやスマホでWebサイトにアクセスするだけで稼働中の車両の現在地や運行状況を瞬時に把握できる「トラックコネクト」。ドライバーのシフトや車両の情報、時間指定などの条件をすべて考慮して最適な配送計画を自動的に提案し、配車・配送業務の効率向上をサポートする「ワイズ・システムズ」。いずれも目的は、世界を動かし続けるすべての人々をコネクトすること。フレキシブルな働き方と多様性に魅力を感じて入社した若手社員は、この2つのコネクトサービスを通じて何を学び、どこをめざしているのでしょうか。

トラック・バスの機能や動作に
関する問い合わせに対応

入社初年度の配属先はサプライヤーマネージメント部でした。ここは当社が開発・販売しているあらゆるトラック・バスの機能や動作に関するお客様からの問い合わせ内容を精査してサプライヤーとともにその要因を追求するセクションで、私は主にパワートレーン(エンジンが生み出した回転エネルギーを駆動輪へ伝達する装置)とトランスミッションに関する問い合わせに対応していました。
初めて「トラックコネクト」に関わったのは、サプライヤーマネジメント部から、現在所属するコネクティビティデジタルサービス部へ異動する直前でした。「トラックコネクト」はPCやスマホでWebサイトにアクセスするだけで稼働中の車両の現在地や運行状況を瞬時に把握できるテレマティクスサービス。車両トラブル時のスピード対応、業務効率の改善、危険運転の予防などを目的として開発し、2017年以降に発売された車両に順次搭載されています。

「トラックコネクト」の課題と
解決策を検討するプロジェクト

ミッションは、この「トラックコネクト」の課題の抽出と解決策の検討でした。プロジェクトチームは部署を横断してアサインされた新卒者6名で編成され、私がリーダーを務めました。プロジェクトの目的は、最初の配属先で1年間実務経験し、これから本格的にキャリアデザインをめざす新卒者のトレーニングにあったと思います。それでも、限られた時間のなかでアイデアを出しあい、メンバーをまとめながら結論を見出していく過程には楽しさと緊張感がありました。その中で社長に対してベストなプレゼンができたこと、そしてメンバーのみんながリーダーシップを高く評価してくれたことが大きな自信になりました。日本語も短期間でかなり上達したと思います。
何より良かったのは「トラックコネクト」についての理解を深められたことです。なかでも強く興味を持ったのは、遠隔診断機能です。これは、エンジン、ブレーキ、トランスミッション(ATM)などのデータをモニタリングし、診断トラブルコード(DTC)を通じて車両トラブルの兆候を検知する機能。事故につながる重大なトラブルを未然に防ぐことができ、トラブルが発生した際は診断から整備工場への入庫手配までスピーディに展開できます。お客様の安心・安全を追求し続けてきた三菱ふそうならではのコネクティビティサービスだと思います。

配送計画の策定を自動化する
「ワイズ・システムズ」

現在は、三菱ふそうが提供しているもう1つのコネクトサービスである「ワイズ・システムズ」に関わる業務をおこなっています。「ワイズ・システムズ」は、米国のWise Systems社が開発した配送システム。AIと機械学習を活用して配送計画の策定を自動化し、最適な配送ルートを選定します。配送計画に関わる業務はこれまで、熟練の担当者だけが担える複雑で属人的な業務でしたが、「ワイズ・システムズ」を使用すれば、車両の走行距離とドライバーの運転時間を最小限にする最適なプランを短時間で組み立てることができるのです。クラウドベースなので配送計画の共有もスムーズで、配車担当者とドライバーの複雑なやり取り、また配送の追跡もリアルタイムで進行できます。
三菱ふそうは2021年よりWise Systems社とパートナーシップを締結してこの「ワイズ・システムズ」の販売・導入サポートをおこなっており、私は「ワイズ・システムズ」に関するカスタマーサポートセンターのマネジメント、会計プロセスのコーディネート、CRM(顧客会計管理)ツールのカスタマイズなどを担当しています。「トラックコネクト」についてもデータベースの最適化という形で携わっていますが、今は「ワイズシステムズ」に軸足を置いて業務をおこなっています。

コネクティビティの先にある
革新的な技術を追求していく

「トラックコネクト」「ワイズ・システムズ」に代表されるコネクトサービスについては、先輩や上司のサポートを受けながら勉強中ですが、商用車のリーディングカンパニーでありながらスタートアップ企業のように幅広い業務に挑戦できることにやりがいを感じています。
「ワイズ・システムズ」の担当になって良かったと思うのは、米国と日本の文化を比較しながら仕事ができること。カナダで生まれ育ち、ほとんど日本語を話せない状態で入社した私にとって、これはとても大切なこと。50以上の国と地域から人材が集まっているダイムラートラック社のグループ企業なので、私が在籍するコネクティビティデジタルサービス部にも、スピード重視の欧米、プロセス重視の日本という形で異なる文化が混在していますが、うまくバランスをとってチームのモチベーションを維持することも私の役目だと考えています。
目標は、お客様の作業をもっと楽にする革新的な物流サービスを提供することです。たとえば工場や倉庫での仕分け作業、入出荷作業の自動化がその1つ。夢のような話と思われるかもしれませんが、これは「トラックコネクト」や「ワイズ・システムズ」の延長線上にある技術。物流の最適化をめざしながら人材不足などの理由で断念しているお客様も少なくないと思いますので、国内外の優れたメーカー、サプライヤーとのパートナーシップも見据えながら追求していきたいですね。そして将来的には、「トラックコネクト」「ワイズ・システムズ」を超えるデジタルソリューションを開発したいと思っています。

学生の皆さんへ

フレキシブルな働き方ができる。多様性を尊重していて、年次、経験に関係なく意見を言える。私は三菱ふそうが学生を対象として開催したアイデアソンで出会った先輩たちからそう聞いて入社を決めました。そして今、皆さんから三菱ふそうの職場環境やワーク・ライフ・バランスについて聞かれたら、私も同じことをお伝えすると思います。フレキシブルな働き方ができるから、家族と過ごす時間を大切にできる。新人も遠慮なく意見を言えるから、革新的な技術が生まれるのです。活躍できると思うのは、新しい技術を追求したい人。多用性を尊重できる人。自ら課題を見つけて向き合える人です。トラックやバスに興味がなくても大丈夫。仕事を進めていくうちに必ず興味がわいてきますよ。