
「ありがとう。相談してよかった」
そう言っていただけた時に感じる
相談員のやりがいと面白さ
相談員とはご利用者やご家族との関わりの中で、これまで歩んでこられた人生や生活歴を知り、思いを聴き、これからの人生を支えることができる素敵な専門職です。
私は大学で福祉を学ぶ中で、ご利用者を支えるご家族のお話を伺う機会があり、大切に思うからこそ抱えておられるさまざまな思いを知りました。その際に心に寄り添い、支援につなぐ相談員という存在に魅力を感じ、目指すようになりました。
私が現在勤務する介護付き有料老人ホームは、ご利用者にとって “ご自宅”となる場所です。毎日を安心して穏やかに過ごしていただけるよう、医療機関への受診の付き添いや各種手続きのサポート、必要に応じて関係機関への連絡・調整など、生活支援を多く行っています。入居支援の見学対応や契約説明では、ご入居後の生活が具体的にイメージできるようサービスの説明を行います。
日々ご利用者やご家族の相談支援を行う中で聴いた思いや課題は、医師や看護師、介護職など各専門職に伝え、チームで思いに添ったより良い支援につながるよう努めています。ご利用者やご家族が笑顔で施設を利用され、心に寄り添い、思いをつなぎ、「ありがとう。相談してよかった」と言っていただけた時、ご利用者・ご家族とともに支援を実現していく相談員の役割に、やりがいと面白さを感じています。

コーディネート力、提案力を磨いて
頼れる相談員になる!
相談員は思いを「聴く」専門職ですが、本当の思いは誰もが簡単に人に話せるものではないと思います。率直に思いを語っていただくのが難しいと感じられる場合は、一人で完結しようとは思わず、上司や先輩に相談をしてアドバイスをいただいたり、面談に同席したりしてもらいます。思いを「聴く」こと、人と人の間に介入することに難しさはありますが、「実はね…」「本当はね…」と本音を語ってくださった時には、本当にうれしくなると同時に、「もっと力になりたい!」という気持ちになります。
私はご利用者・ご家族のもとへ積極的に訪問してお話を伺い、思い描く支援の実現に向けて、それぞれの思いに寄り添うことを大切にしています。相談員には人と人、思いと思いをつなぐ「コーディネート力」が必要だと考えています。そのために上司や先輩の皆さんのサポートもいただきながら、思いをつなぐためのコーディネート力や、自己実現できるための提案力を磨いています。「相談してよかった」「また話を聴いてほしい」と感じていただける、頼れる相談員になることが今の私の目標です。