黒水 亮

介護は日本の未来を支える仕事なんです

マネジメント/介護係長
介護福祉士

黒水 亮

看護介護部
2007年入社
美容科卒

MANAGEMENT
重責に身が引き締まった15年目

重責に身が
引き締まった
15年目

2021年4月、介護主任から介護係長になりました。昇格してうれしいか?と問われれば、正直なところ喜びよりも重圧が(笑)。ただ、責任の重さに身が引き締まる一方、やれることが広がってワクワクもしています。
主任と係長の一番のちがいは、携わるフィールドの大きさです。主任時代は一事業所の所属でしたが、係長になると、グループが運営するすべての介護事業を統括する立場。人・モノ・カネ・情報の量も膨大です。指示をうける側から、指示を出す側になったのです。5年後、10年後の介護がどうあるべきか、当グループがどんな事業を展開していくのかという見通しを立て、介護サービスのあり方を考える力が必要なのです。

介護はだれにでもできる仕事ではないと思います。入社前に知識が必要という意味ではありませんよ。私も全く畑違いの分野出身ですから。そうではなく、介護には専門職としての倫理観や、科学的な根拠を持ったケアの実践が求められる。人の人生をサポートするというのは、決して容易なことではないということです。だからこそ奥深くやりがいがあり、仕事に誇りを持っています。そういった思いの共有は、係長になっても続けていきたいと考えています。昇格そのものより、自分の判断でできることが増え、介護の喜びをより多くの職員と分かち合えるようになったことがうれしいです。

理論だけでなく、ハートも大事

理論だけでなく、
ハートも大事

係長として力を入れているのは教育。毎日いろんな施設に赴いて職員と一緒に体を動かします。介護老人保健施設の現場に入って一緒にご利用者のケアをしたり、特別養護老人ホームで役職者向けにコーチングを行い、また別の事業所に赴いて事業計画の作成を行うといった感じです。

現場に入って体を動かすのは、作業の手助けをするというより、身をもって示すため。一方、OJTだけでは伝えきれないので、OFF JTとしてじっくり話をするといった方法も取り入れています。理論だけでなく意識に呼びかけることも重要です。ハートの部分が大事なんですよ。この地域のご利用者に求められているのはどんなサービスか、そもそも何をめざしてここで働いているのかと。土台となる部分を一人ひとりに聞いて、その上で、どう伝えればわかってもらえるのかを考えます。
業務改善の方法に、P(plan)D(do)C(check)A(action)という手法がありますが、私はPlanの前にA=assessment(アセスメント)を入れます。その職員が抱える課題や思いを掴んだ上で、育成計画を立てていく。地道に教育を続けることで取り組み方が変わり、ご利用者が笑顔になっているのを見たときは、「私の言ったことを実践してくれているんだ!」と、うれしくなります。

初心を忘れず、自分を磨く

初心を忘れず、
自分を磨く

職員を育てる過程で、私自身もまた「どうすれば皆が成長できるのか」「よりよいサービスを提供できるのか」と新たなことを学んでいます。介護のプロフェッショナルになるには、「心・技・体」を磨いていかなければなりません。心はモチベーション、技は思いと理論に裏打ちされた介護技術、体はそれらを持続できる体力と行動です。すべてがバランスよく調和してこそ、私たちがめざす介護が実現できるのだと思います。

では、私たちがめざす介護とは?それはグループの方針でもある「ご利用者に安心安全なサービスを提供する」という当グループの理念に尽きるでしょう。専門性の向上もチームワークも、すべてはそこに向かっているということ。コロナ禍は介護業界にも淘汰の波をもたらしました。「家にいた方が安心」と感じ、通所サービスの利用を控える方が増えたのです。そんなときでも「大原なら安心」と来てくださる未来をつくっていきたい。私自身の出発点である「人の役に立ちたい」という思いを実現するためにも自己研鑽を積んでいきたいです。その経験を感覚的な記憶でなくはっきりとした形に変換し、チームの動きに体現させ、後に続く人々に受け継いでいかなければなりません。チャレンジするステージは変わりましたが、謙虚な姿勢で初心を忘れずに、自分自身を磨く。これからも挑戦を続けていきます。

OTHERS