インターンシップ&キャリアってそもそも何なの?

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さまざまなプログラムで就業体験ができる制度

インターンシップ&キャリアとは、学生が企業(または団体)が提供するプログラムへの参加を通じて、就業体験する制度のことです。インターンシップや・仕事体験、オープン・カンパニーに参加することで、学生にとっては、在学中に魅力を感じる職種や気になる業界・企業の“リアル”な仕事の現場を体験できたり、最新の情報を得られる貴重な機会です。一方、企業にとっては将来採用した学生の、入社後のミスマッチを防ぐことが期待できたり、若い世代の“リアル”な考え方や価値観などを知ることができる機会です。そこで得られる情報は、事業を進めていくうえでも有益なものであるため、企業はインターンシップ&キャリアの開催に力を入れています。

「業種や職種によって仕事内容はどう違うのか」
「その仕事にはどんなやりがいがあるのか」
「どんな社風なのか」

働くことを考えるとき、このようなさまざまな疑問や不安を抱く学生は多いことでしょう。そんな疑問や不安の多くは、インターンシップ&キャリアに参加することで、ある程度クリアにできます。このほか、自分の強みや適性を発見できたり、目標となる社会人や同じ環境の学生に出会えたりするのも魅力です。

インターンシップ&キャリアと聞くと、「3年生になって就職活動が本格的に始まる少し前に始めればいいんでしょ?」と思う人も多いかもしれません。実際、そのような時期から始める人が多いのですが、全学年の学生を対象とした仕事体験やオープン・カンパニーもたくさんあります。低学年(大学1~2年生など)であっても、気になる企業があれば積極的に参加してみるといいでしょう。

低学年のうちからプログラムに参加するメリットはたくさんあります。例えば、社会の一員として働くにはさまざまなスキル・知識が足りないことに気付くことがあるはずです。ある程度、時間の融通が利く低学年のうちにそのような気づきを得られたなら、スキルや知識の獲得にじっくり取り組めます。

また、参加してみて仕事内容や社風にミスマッチを感じたとしても、低学年のうちであれば余裕を持って方向転換できるはずです。入社して働くことになってからミスマッチに気付くことになってしまうと大変です。

「今はまだ、気になる企業がない」という場合も、自分の趣味や好きなことを入り口にして、それに関連する業界や企業の情報を眺めてみましょう。そして、まずは一回参加してみてください。そのプログラムへの参加がきっかけとなり、「自分のやりたい仕事に気付けた」「業種をしぼり込めた」という先輩は少なくありません。

インターンシップ&キャリアに参加する最初の一歩が、きっと、あなたの働くことへの意識を前向きに後押ししてくれるはずです。

インターンシップ&キャリアに参加しないと、仕事を探すうえで不利になることはありますか?
不利になることはありませんが、生かせる情報が手に入ります。

原則として、インターンシップ&キャリアと企業が行う採用活動は「別」です。将来、「この企業で働きたい!」というところが見つかったとき、その企業のプログラムに参加していなかったからといって、不利になるということはないでしょう。
ただし、参加すれば、業界の最新情報や、インターネットなどでは得られない企業の事業内容や職種について詳しく知ることができます。それらの情報は、将来「どのような働き方をしたいのか」を考えるうえで、とても役に立つ情報です。

大学の研究やサークル活動よりも優先すべきですか?
どちらかを優先するというのではなく、両立を考えてみましょう。

インターンシップ&キャリアは、将来の仕事に対するあなたの考え方や職業感を育むための一つの手段です。大学の研究やサークル活動などに打ち込んで人間力や専門性を鍛えることも、あなたの成長を促すことに違いありません。それらの活動が、働くことへの意識を変えることにつながるケースもあるはずです。どちらかを優先しなければいけないというよりも、興味のある企業やプログラムがあれば、両立できる方法はないか、考えてみましょう。

インターンシップ&キャリアの種類を知ろう

インターンシップ&キャリアで実施されるプログラムの内容は、企業や職種によってさまざまです。文系学生向け、理系学生向けのものもあれば、社員とともに業務の一部を体験するものもあります。それぞれの特徴によって「実践型」「業務体験型」「課題突破型」の3つに大別できます。

実践型

企業に通って、実際の業務に従事します。ただし、業務内容や範囲には制限があります。また、学生の身分とはいえ、社会人としてのマナー・スキルが求められます。

こんな人におススメ!

  • 志望する業種・職種・企業が決まっている人
  • 職場のリアルな雰囲気を知りたい人
  • 自分のスキル・知識を試したい人

業務体験型

職場で実際の業務に近しい体験を行います。

こんな人におススメ!

  • 説明会やセミナーだけではわかりにくい、職場の雰囲気を知りたい人
  • 企業や職種の業務をより深く知りたい人

課題突破型

企業が提示するテーマについて、グループワーク、グループディスカッション、プレゼンテーションなどを行い、解決策を見つけるプログラムです。テーマは、「新製品の企画を考える」「取引先の課題を解決する方法」など、実際の業務に即したものが多いようです。

こんな人におススメ!

  • 実際の業務の難易度を知りたい人
  • 自分の論理的思考力やプレゼン力を試したい人

セミナー参加型

主に企業などが主催する説明会やイベントを指します。就業体験はありませんが、現役社員から業務内容や魅力を聞くことができるので、企業選びに有用です。また、選考はない場合が多く、期間も1日で完結するため、気軽に参加しやすいのも特徴です。

こんな人におススメ!

  • まずは気軽にいろんな企業を見てみたい人
  • 選考や就業体験にハードルを感じてしまう人

上記のほか、WEB上で「オンラインインターンシップ・オンライン仕事体験」を実施する企業も多いです。VR技術を駆使して職場の雰囲気をリアルに感じられるプログラムや、オンライン上で顧客とやりとりできるプログラムを提供している企業もあるので、自分の目的に合ったものを探してみましょう。

1、2年生におすすめのインターンシップ&キャリアは?
まずは実施期間の短い仕事体験やオープンカンパニーから参加してみるといいでしょう。

マイナビでは、「実務型」の就業体験が5日以上あるプログラムを「インターンシップ」と呼びます。主に大学3年生、修士1年生以上のみが参加可能です。 そのため、1・2年生は「仕事体験」あるいは「オープン・カンパニー&キャリア教育等」に参加しましょう。

<仕事体験とは>
マイナビでは、 「実務型」または「疑似体験型」の就業体験ができるプログラムを「仕事体験」と呼びます。 原則、全学年・全学部の方、どなたでも参加することができます。 学業や課外活動と並行して、就業体験を経験したい方はこちらにご参加ください。 ※疑似体験:グループワーク、ケーススタディなど、実際の業務を模した就業体験。

<オープン・カンパニー&キャリア教育等とは>
マイナビでは、企業・業界・職種など、仕事に対する理解の促進を目的としたプログラムを「オープン・カンパニー&キャリア教育等」と呼びます。 原則、全学年・全学部の方、どなたでも参加することができます。 業界研究、職種研究、社員交流会、オフィス・工場見学会等に興味のある方はこちらにご参加ください。

はじめのうちは「実感」することが大切です。企業という場所を実感したり、仕事の内容を実感したり。 仕事の現場でできる限り情報収集をして、自分なりにその企業の仕事について考える材料を集めましょう。

インターンシップ&キャリアの期間は大きく分けて3パターン

インターンシップ&キャリアのプログラムは、1日~数日で終わる短期間のものから、1カ月以上の長期間で行うものまでさまざまです。中には、半年~1年に及ぶものもあります。それぞれの特徴を把握して、自分に適したプログラムを選びましょう。

○1日

社会で働くイメージがつかめない、複数の業界で情報を得て視野を広げたい、自分がやりたいことが決まらないといった人におすすめ。比較的参加しやすい反面、情報は広く浅くなりがち。

こんな人におススメ!

  • 限られた時間でできるだけ多くのプログラムに参加して視野を広げたい人
  • 社会で働くイメージがつかめない人
  • やりたい仕事が決まっていない人

○2~3日,1週間前後

志望業界、職種がある程度定まっている、開催企業の社風や技術に深い関心をもつ人におすすめ。日程次第では他社のプログラムにも参加でき、バランスよく経験を積むことができる。

こんな人におススメ!

  • 志望する業種や職種がある程度決まっている人
  • 開催企業に高い関心を持っている人
  • いくつかのインターンシップ&キャリアに参加したい人

1カ月以上

具体的で明確な目標がある、志望する業界がはっきりとしている人におすすめ。長期間にわたって職場でのリアルな実地体験ができ、入社後に自分が働くイメージがつかみやすい。

こんな人におススメ!

  • 志望先がある程度しぼり込めている人
長期間のインターンシップの場合、報酬はある?
報酬があることもあれば、ないこともあります。

報酬の有無は、参加するインターンシップによって異なります。長期に及ぶインターンシップの場合は、企業から給与や報酬が支払われることもあります。インターンシップの募集要項で確認しましょう。
※インターンシップは主に大学3年生、修士1年生以上のみが参加可能です。

S H A R E

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