【例文あり】就活のESで趣味・特技はどのように書く?趣味・特技一覧と見つけ方も紹介

就活の際、企業に提出するエントリーシート(ES)には、趣味・特技を書く欄が設けられている場合があります。
なぜ趣味・特技を記載するのか、どのようなことを書けば良いのか悩んでいる方向けに、趣味・特技の記載欄がある理由と書き方のコツを紹介。趣味・特技が思い付かない方向けに、見つけ方も解説します。
大学1・2年生のうちに、自分の趣味・特技を見つけておきましょう。
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就活のESに趣味・特技の記載欄がある理由

なぜ、ESに趣味・特技の欄があるのかと疑問に感じる方もいるでしょう。
補足すると、趣味は、得意かどうかにかかわらず自分の好きなこと、特技は人より優れている能力や自信のあるスキルのことです。
まずは、就活のESに趣味・特技の記載欄がある理由から解説します。
応募者の人柄を知るため
就活のESに趣味・特技を記載する理由の一つは、応募者の人柄を知るためです。
仕事から離れて趣味・特技について質問することで、応募者の人柄が見えやすくなります。自己PRや履歴書では分からない人柄や普段の様子が垣間見えることで、同じ職場で一緒に働くことをイメージしやすくなり、社風にあった人物かどうかも判断しやすいのです。
また、趣味や特技を知ることで、チームプレーが好きな人なのか、1人でコツコツと作業をするのが好きな人なのかも推測できます。
ただし、趣味・特技は面接での会話のとっかかりや、人柄を知るための軽微な参考情報でしかありません。趣味・特技に書いたことが選考結果につながることは考えにくいため、深刻に悩みすぎる必要はないでしょう。
仕事への取り組み方を見極めるため
仕事への取り組み方を推測することも、ESに趣味・特技の記載欄が設けられている理由の一つです。
趣味・特技に夢中になれる人は、仕事にも熱心に取り組んでくれる可能性があります。
また、趣味・特技は息抜きやストレス解消にもなります。仕事以外の場でストレスを解消する手段を持っていると、終業後や休日にストレスを解消し、リフレッシュした状態で仕事に取り組んでもらえるのではないかと期待できるのです。
趣味・特技は、仕事への取り組み方を推測する材料としても活用される可能性があります。
趣味・特技を仕事に活かせるか確認するため
趣味や特技の中には、仕事に活かしやすいものもあります。
例えば、SNSでの発信を趣味にしている人は広報の仕事、プログラミングを趣味にしている人はプログラマーやエンジニアとして活躍できる可能性があるでしょう。
このように、趣味・特技でチャレンジしたことや工夫したことは、仕事に役立てられる可能性があります。
趣味・特技がない場合の見つけ方
自分には趣味や特技がない、と感じて困っている人もいるでしょう。そこでここからは、趣味・特技がない場合の見つけ方を解説します。
何をしている時が一番楽しいか考えてみる
趣味や特技が見つけられない場合、まずは何をしている時が一番楽しいか考えてみましょう。
楽しみながら取り組んでいるのであれば、それは趣味や特技といえます。自分が何をしている時に「楽しい」「充実している」と感じるのか考えてみてください。
思い付いた答えが直接ESに書けそうなものではないと感じる場合には、内容をさらに深掘りするのも良いでしょう。
例えば「友達と出かけるのが楽しい」という場合には、友達と何をしている時が特に楽しいのか、どのようなところに楽しさを感じるのかと考えてみると、自分が本質的に何に楽しさを感じているのかが分かります。
シンプルに考えるだけでなく、考えを広げてみることで自分の趣味や特技を見つけられる可能性もあるのです。
普段の生活で特に多くの時間をかけていることを考えてみる
好きなことには無意識に時間を使っているケースも多いものです。そのため、普段の生活で特に多くの時間をかけていることを考えてみると、趣味や特技が見つかる可能性があります。
まずは自分の時間の使い方をチェックし、自由な時間に何をしているか、どのようなことに多くの時間を使っているのか調べてみましょう。また、疲れた時や時間がない時、少しでも時間を作って取り組んでいることも、趣味・特技といえる可能性があります。
自分の時間の使い方を確認し、無意識に取り組んでいることを見つけてみましょう。
休日に何をしているか考えてみる
自由に過ごせる休日は、好きなことに時間を使うケースも多いでしょう。そのため、休日に何をしているか考えてみると、趣味や特技が見つかる可能性があります。
今までの行動を振り返ってみるのも良いのですが、記録があると休日の過ごし方がより明確になります。そのため、趣味・特技探しを意識し始めたら、スケジュール帳や日記帳などに行動を記録しておくのもおすすめです。
休日の過ごし方を改めて確認することで、趣味や特技を見つけられるきっかけとなります。
過去に夢中になっていたことを考えてみる
過去に夢中になっていたことや頑張っていたことが、現在の趣味・特技につながっている可能性もあります。そのため、今ではそれほど時間を使っていないものの、過去には力を入れていたことを探してみるのも良いでしょう。
例えば、以前はピアノを習っていてコンクールで賞を取るために頑張っていた。今は以前ほど熱心に取り組んでいるわけではないものの、時々ピアノを弾くことがある、といったような場合にはピアノが趣味・特技であるといえます。
趣味・特技を見つけるためには、過去の経歴や習い事を振り返り、時間を費やしてきたことを探してみるのも一つの方法です。
周囲の人に聞いてみる
自分だけで趣味や特技を見つけられない場合には、周囲の人に聞いてみるのも良いでしょう。
趣味や特技が生活の一部になっていて、自分では気付かないケースも珍しくありません。家族や友人など親しい周囲の人に、自分の趣味や特技として何を紹介できそうか聞いてみると、客観的な意見をもらえます。
客観的な意見をもらうことで、自分では気付いていなかった特技を見つけられる可能性があります。
就活の際にアピールしやすい趣味・特技一覧

就活の際にアピールしやすい趣味や特技には、次のようなものがあります。趣味や特技が見つからない場合には、以下の一覧から自分が興味を持てるものがないか探してみましょう。
- 運動・スポーツ系
散歩/ウォーキング/ランニング/ダンス/スキー・スノーボード/フットサル/ゴルフ/テニス/サイクリング/ボルダリング/筋トレ/ヨガ/乗馬/ボウリング - 文化・芸術系
読書/映画鑑賞/カメラ/音楽鑑賞/絵画・イラスト/美術鑑賞/楽器/動画制作/裁縫/アクアリウム - レジャー系
温泉/サウナ/釣り/キャンプ/登山/ドライブ/スポーツ観戦/カラオケ/旅行/バーベキュー - その他
料理/プログラミング/ゲーム/英会話/資格の勉強/掃除/カフェ巡り/食べ歩き/将棋/ボードゲーム/折り紙/マジック/プラモデル/SNS/ボランティア活動/家庭菜園
もちろん、上記以外のものを趣味や特技として記載してはいけないわけではありません。一覧を参考に、自分の趣味や特技を探してみましょう。
ESに趣味・特技を記載する際の注意点
ESに趣味・特技を記載する際には、気をつけておくべきポイントもあります。どのような点に注意すべきなのか、詳しく解説します。
「特にない」という回答や空欄は避ける
趣味や特技を見つけられない場合でも「特にない」という回答や空欄での提出は避けましょう。
「特にない」や空欄で提出すると、ESの記載にあたってあまり真剣に考えていないという印象を与えてしまう可能性があります。
ESに記載する趣味・特技は、何らかの実績や人より優れた成績を残したものでなくてもかまいません。そのため、難しく考えすぎずに好きなことを記載しましょう。
自分が楽しいと思えることを考えてみれば、何か記載できるものが見つかるはずです。
嘘は書かない
趣味・特技がないからといって、嘘を書いてはいけません。
嘘を書いてしまうと、面接で深く質問された場合に答えられなくなってしまいます。嘘を書いたことが企業担当者に伝わると、人間性が疑われてしまう可能性もあるのです。
「見栄えの良い趣味・特技を書きたい」などと考えず、正直に自分の趣味・特技を書いてください。
多くの趣味・特技を書きすぎない
ESでは、多くの趣味や特技を書き過ぎず、アピールしたいものに絞って記載しましょう。
たくさんの趣味や特技があっても、多く書きすぎてしまうとどのような人物なのかが伝わりにくくなります。また、一つ一つの趣味・特技に関するエピソードが印象の薄いものになってしまう可能性もあります。
あれもこれもと多くの趣味・特技を書くのではなく、特に伝えたいものを数個程度に絞って記載しましょう。多過ぎて選べない場合には、応募先企業の社風や仕事内容、自分がアピールしたいポイントに合わせて選ぶのもおすすめです。
例えば、チームワークをアピールしたい場合にはサッカー、細かい作業が得意なことをアピールしたい場合には模型作りを記載するといったように選ぶと良いでしょう。
趣味や特技が多い場合には、何をアピールしたいかを考え、適切なものを記載してください。
ESでの趣味・特技欄の書き方例

趣味・特技を書く際には、シンプルに伝わりやすく書きましょう。箇条書きに補足を加えて作成してもかまいません。
また、趣味・特技の欄が大きい場合には、120字から150字程度で自己アピールにつながるような内容を記載するのも良いでしょう。
ここからは、趣味・特技欄の書き方例を、シンプルな例と自己PRを含めた例の2パターンずつ紹介します。
読書
趣味:読書(特にファンタジー小説が好きです。月に4〜5冊程度読んでいます。)
私の趣味は読書です。特にファンタジー小説が好きで、月に4〜5冊程度は読んでいます。読書の魅力は、想像力によって世界を無限大に広げられることです。つらいことがあった時や疲れた時でも、本を読んで現実離れした世界を楽しむことで、ストレスを解消できます。
水泳
趣味:水泳(3歳から中学卒業まで水泳教室に通っていました。現在も月に2回程度、近所のプールで泳いでいます。)
私の趣味は水泳です。3歳から中学卒業まで、水泳教室に通っていました。現在も月に2回程度は近所のプールで泳いでいます。幼い頃から水泳を続けていたことで、学生時代は同級生よりも早く泳ぐことができ、自信になりました。健康維持のために、今後も水泳を続けたいと考えています。
料理
趣味:料理(ジャンルを問わずどんな料理にも挑戦します。味だけでなく見た目も楽しめるよう盛り付けにもこだわっています。)
私の趣味は料理です。ジャンルを問わず、どんな料理にも挑戦します。味だけでなく見た目も楽しめるよう、盛り付けにもこだわっています。料理を通して、食べてくれる人をおもてなしするホスピタリティを身につけました。仕事でも、ホスピタリティを活かしてお客さまへの対応ができるよう努めます。
プログラミング
趣味:プログラミング(個人でアプリを開発しています。JavaScriptとRubyを使用できます。)
私の趣味はプログラミングです。個人でアプリを開発し、公開しています。作成したプログラムが思い通りに動いた時の達成感がプログラミングの魅力です。使用言語はJavaScriptとRubyで、作りたいアプリによって使い分けています。趣味で身につけたプログラミングスキルを、仕事でも活かしたいと考えています。
サッカー観戦
趣味:サッカー観戦(Aというチームを応援しています。遠方で行われる試合も可能な限り観戦に行きます。)
私の趣味はサッカー観戦です。Aというチームを応援しており、遠方で行われる試合でも可能な限り観戦に行っています。サッカー観戦の魅力は、周囲の人と同じチームを応援する一体感です。初対面の人でも同じチームを応援しているという共通点だけで話ができるため、交流の幅も広がりました。
旅行
趣味:旅行(行ったことがない土地を訪れ、その土地の文化や歴史を学ぶのが好きです。)
私の趣味は旅行です。これまでに行ったことがない土地を訪れ、その土地の文化や歴史を学ぶのが好きです。国内だけでなく海外に行くこともあり、これまでの旅行で新しい価値観や文化に触れて自分の考え方が変わることも多く経験しました。多様な価値観があることを踏まえ、自分の考え方が偏っていないか客観的に観察しながら仕事に取り組みたいと考えています。
音楽鑑賞
趣味:音楽鑑賞(特に洋楽が好きで、AやBというグループの曲をよく聴いています。)
私の趣味は音楽鑑賞です。特に洋楽が好きで、AやBというグループの曲をよく聴いています。夜に音楽を聴きながらゆっくり休むことでリラックスでき、疲れを癒して翌日に備えられます。最近では、歌詞をより深く理解したいため英語の学習もしています。
美術館巡り
趣味:美術館巡り(近所だけでなく、旅行先でも美術館を訪れます。特に海外作品の特設展が好きです。)
私の趣味は美術館巡りです。近場の美術館だけでなく、旅行先でも時間を見つけて美術館を訪問します。普段海外で展示されている美術品を日本の美術館に展示するような特設展は特に好きで、見逃さないよう常に情報収集を欠かしません。趣味の中で身につけた情報収集能力は、仕事でも活かしていきたいと考えています。
写真
趣味:写真(休日には近所を散歩し、写真を撮影しています。)
私の趣味は写真です。休日には近所を散歩し、写真を撮影しています。写真撮影を目的として歩いていると、普段は見落としてしまうような小さな変化にも気付けるようになりました。撮影した写真はPhotoshopを使って編集しています。そのため、Photoshopの一般的な使用方法は把握しています。
バイオリン
趣味:バイオリン(3歳の頃からレッスンを受けていました。現在は、好きな曲の楽譜を購入し演奏を楽しんでいます。)
私の趣味はバイオリンです。3歳の頃から小学校卒業までレッスンを受けていました。現在は、好きな曲の楽譜を購入し演奏を楽しんでいます。難易度の高い曲にも挑戦し、どうすれば滑らかに指を動かし魅力的な演奏ができるのか、日々試行錯誤しています。仕事でも、目標達成のために試行錯誤する姿勢を忘れず取り組みたいと考えています。
ゲーム
趣味:ゲーム(好きなジャンルはロールプレイングゲームです。)
私の趣味はゲームです。特に、ロールプレイングと呼ばれるジャンルのゲームが好きです。主人公の目線で冒険を楽しめる点に魅力を感じています。ロールプレイングゲームでは、ストーリーを進めるためにさまざまな課題が登場します。さまざまな面でヒントを集め、それが何を意味するのか考えながら解決方法を考えます。ゲームで培った問題解決能力を、仕事でも発揮したいと考えています。
アイドル
趣味:アイドル(Aというグループが好きで、5年前から応援しています。)
私の趣味はアイドルグループの応援です。Aというグループが好きで、5年前から応援しています。疲れてしまった時でも、Aの音楽を聴いたり、映像を見たりすると元気が出ます。Aのダンスは細かい部分まで全員がきっちりそろっていて、裏には相当の努力があることがうかがえます。私も、求められた場所で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、裏での努力を欠かさない人間でいたいと思っています。
まずは自分の趣味・特技を見つけてみよう
就職活動のESには、趣味・特技を記載する欄があります。
趣味・特技が直接採用に関連することは少ないため難しく考え過ぎる必要はありませんが、上手に活用すれば自己アピールにつなげられます。
自分には趣味や特技がないという人は、普段何をしている時が楽しいと感じるのか、どのようなことに時間を使っているのか考えてみましょう。この記事を参考に、趣味・特技を見つけることから始めてみてください。