グループワークの進め方は?スムーズに進めるためのコツも紹介

グループワークは、就活で実施されることが多い課題のひとつです。しかし、どのように進めれば良いか分からず不安を感じている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、グループワークの進め方の例を紹介。さらに、グループワークをスムーズに進めるためのコツも紹介します。
まずはグループワークの進め方を知り、どのようなものかイメージしてみましょう。
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グループワークとは

就活で実施されることが多い課題のひとつがグループワークです。グループワークでは、テーマに沿ってグループで議論し、議論の過程や結論を発表します。オフラインだけでなく、オンラインで実施されることもあります。
グループワークと混同されやすい課題が、ディスカッションとディベートです。
ディスカッションは、グループ内で議論をすることを主な目的とした課題です。グループワークでは何らかの成果物を作成し発表するのに対して、ディスカッションでは成果物の制作や結果の発表は行わない場合があります。
また、ディベートはグループを2つに分け、互いに異なる意見を主張しあいながら議論するものです。どちらの議論が説得力があるかを判断し、勝敗をつけるのが特徴です。この点が、グループの意見を一つにまとめて成果物を作るグループワークと異なります。
グループワークは、就活の選考過程で実施されるだけでなく、インターンシップ&キャリアのプログラムとして実施されることも多くあります。就活本番の前に、インターンシップ&キャリアに参加し、グループワークの進め方や雰囲気に慣れておくと良いでしょう。
【序盤】グループワークの進め方

グループワークはどのように進めたら良いのでしょうか。まずは、序盤の進め方の例を解説します。
役割分担
グループワークには、ファシリテーター(司会)、タイムキーパー、書記、発表者などさまざまな役割の人が必要です。最初に役割分担をしておくと、グループワークをスムーズに進められます。
ジャンケンやくじ引きなどではなく、可能な限り話し合いで役割を決めるのが理想です。人数によっては、特別な役割を割り当てられないメンバーが出る可能性もあります。どの役割の人も議論に参加しますが、役割が無い人は特に積極的に議論に参加し、発言しましょう。
どの役割を担当するかで選考に有利・不利が生じることはないため、グループのメンバーと協力して役割分担を進めてください。
議論の方向性のすり合わせ
同じテーマでグループワークを行う場合でも、議論の方向性はさまざまなものが考えられます。例えば「商品のキャッチコピーを考える」というテーマの場合、次のような進め方が考えられるでしょう。
- 各自が思いつくキャッチコピーをたくさん出して考える
- まずは商品の特徴を考えてみる
- これまで別の商品で使われたキャッチコピーを調べてみる
また、事前に5W2Hの情報をすり合わせておくことも必要です。5W2Hとは、次の項目に当てはまる要素のことです。
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(誰が)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How(どうやって)
- How much(いくらで)
例えばキャッチコピーの場合には、いつ、どんな場所で使われるのか、何を目的としたキャッチコピーなのかといった条件を考えておきましょう。
どのような方向で議論を進めるか考えてから議論を始めることで、方向性がバラバラでまとまりのないグループワークになってしまうことを避けられます。
【中盤】グループワークの進め方
グループワーク中盤では、お互い意見を出し合い、まとめます。どのように進めれば良いのか、詳しく解説します。
意見を出し合う
議論の方向性が決まったら、メンバー同士でできるだけたくさん意見を出し合います。
発言していないメンバーがいる場合には、話を振って意見を聞いてみましょう。特にファシリテーターは、メンバーの様子や発言に気を配りながら議論を進行させなければなりません。
論点がズレていないか、話の方向性が変わってきていないかなどに注意しながら、たくさんの意見を集めます。
意見をまとめる
ある程度議論が深まったら、集まった意見をもとにグループの意見をまとめます。
この時、多数決で決めるのではなく、集まった意見の中からより良い意見をピックアップできるよう考えましょう。複数の意見を掛け合わせ、良い部分を抽出してまとめるのも良いでしょう。
最終的に、グループで意見をそろえて結論をまとめます。
【終盤】グループワークの進め方

グループワークの終盤では、制作物を作り発表します。どのように進めれば良いのか、詳しく解説します。
発表の準備をする
グループで結論をまとめたら、詳細をさらに詰めて発表の準備をします。あいまいな部分をなくし、質問があれば答えられるようにグループ内の意見を整えましょう。
結論を5W2Hにあてはめてみると、不明瞭な部分が見つかりやすくなります。例えば「誰をターゲットとしているのかが不明瞭」と気付いた場合には、ターゲットについてグループで再度話し合いましょう。
プレゼン資料を作成する場合には、その資料が「議論に参加していない人でも分かりやすいものとなっているか」を確認してください。
不足している部分を見つけるためには、実際の発表を意識して発表練習をするのもおすすめです。想定される質問を考えてみるのも良いでしょう。事前に想定される質問を考え、発表練習をしておくことで実際の発表の場でも落ち着いて話ができます。
発表する
グループワークの最後には、自分達の出した結論を発表します。
発表の際には、PREP(プレップ)法を活用するのがおすすめです。PREP法とは「結論」→「理由」→「具体例」→「結論」の順に伝えるフレームワークのことで、活用することによって論理的に話やすく伝わりやすい発表となります。
実際に発表するのはグループの代表者1人または数人ですが、発表の際には主語を「私たち」とするのが一般的です。
グループワークを上手に進めるコツ
グループワークを上手に進めるためには、何を心がけておけば良いのでしょうか。ここでは、グループワークを上手に進めるコツを紹介します。
チーム全体で結果を出すことを重視する
グループワークを進める際には、チーム全体で結果を出すことを重視しましょう。
就活におけるグループワークでは、多くの場合、個人がどのような意見を出したかよりも、協調性やコミュニケーション能力を見られています。そのため、個人で評価されようとすると空回りして逆効果となってしまう可能性があるのです。
グループワークの際には、チーム全体で結果を出すために、発言しやすい空気を作るなど、雰囲気作りも重要です。チーム全体で結果を出すことを重視しながらグループワークに取り組むことで、自然と自分自身の評価も高まります。
タイムキーパー以外も時間配分を意識する
グループワークの際には、議論から発表の準備までを時間内に終えなければなりません。時間配分ができていないと、十分な発表の準備ができなくなってしまいます。
主に時間を管理するのはタイムキーパーの役割ですが、タイムキーパー以外の人も時間配分を意識しておくことで、スムーズにグループワークが進められます。
自分が得意な役割を把握しておく
グループワークにはさまざまな役割があります。自分が得意な役割を知っておくと、グループワークをスムーズに進めやすくなります。
自分の得意な役割に立候補すれば、積極性を評価してもらえる可能性もあるでしょう。また、役割決めの時間を短縮できれば、本題の議論や発表準備に時間をかけられる点もメリットです。
自己分析を行うと自分が得意な役割を見つけられる可能性があるため、グループワークの前にはぜひ自己分析にチャレンジしてみてください。

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グループワークの進め方を知っておこう
就活の選考では、グループワークが行われる場合があります。グループワークをどのように進めれば良いのか知っておくと、本番で焦らずに済むでしょう。
また、グループワークはインターンシップ&キャリアのプログラムに組み込まれていることも多いため、積極的に参加して進め方や雰囲気を把握しておくのもおすすめです。
グループワークの進め方を知り、本番でどのように行動すれば良いのかイメージしてみましょう。