結婚式場の売上高は約68%減。ビジネス内容に変化
経済産業省の特定サービス産業動態調査によると、2020年度の結婚式場業の売上高は、前年度比67.7%減の930億円と大幅に減少。コロナ禍で結婚式や披露宴などのキャンセルや延期が相次いだため取扱件数も同64.6%減の3万3,832件となった。日本ブライダル文化振興協会は、20年度のブライダル関連業界全体の損失が9,500億円にのぼると試算。全国で27万組が結婚式や披露宴などを延期したという。ただ、延期が多いためアフターコロナでは回復が見込める。さらに、オンライン接客・結婚式、写真撮影だけで済ませるフォトウエディングも増えており、式場側のビジネスも変化しつつある。
葬儀業も売上高は約15%減。低価格化が進む
一方、特定サービス産業動態調査によると、20年度の葬祭業の売上高は前年度比14.7%減の4,976億円に減少した。取扱件数は同0.4%増の44万2,290件と増えたものの、コロナ禍による親族や少人数による葬儀が増えたためとみられる。近年はインターネットで葬儀を仲介する事業者が増えており、1件当たりの低価格化が進みそうだ。