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先輩保育士さんの就活体験記


M.Y.さん保育士歴3年目
株式会社小学館アカデミー卒業年 | 2022年卒(保育士養成校:4年制大学) |
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就職活動期間 | 3カ月(3年生の3月~4年生の5月) |
活動情報 |
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私の就活スケジュール
- 以前に実習先から「よかったら就職先としても検討してほしい」といった打診があったので、就職活動の第一歩として見学へ。園の理念や働き方などをあらためて確認し、素敵な園だと感じたが、自宅からあまりに近過ぎることから候補には入れなかった。
- とはいえ、あまり地元から離れるつもりもなかった。マイナビで自宅周辺のエリアにある保育園を検索したところ、2つの法人が目に留まり、深掘りして調べていった。
- 当時はコロナ禍だったため、説明会はほとんどオンラインで開催されていた。気になった2法人に参加し、具体的な条件などをしっかりと確認した。
- オンラインとはいえ、想像以上に園ごとの雰囲気が伝わってきて驚いた。学校のオンライン授業でも感じていたことだが、対面でないからこそ見えてくるものもあるのかもしれない。より柔らかな雰囲気で魅力的に思えた1園について、現地での園見学にも参加してみようと決意。
- 実際に園見学に訪れてみると、想像以上に素晴らしい園だった。制作活動の体験として現場に入らせてもらったが、見学者である私に先生方がとてもフレンドリーに接してくれた。優しく丁寧な教え方に感動し、こういう職場で働きたいと感じた。
- 園の内観もポップで非常に可愛らしく、好印象。第一志望として心が決まった。
- 大学での面接練習に参加。直接、先生方からアドバイスを頂けることがありがたかった。
- 筆記試験もあると分かっていたので、事前に対策することに。大学時代には触れていなかったような学科の内容(英・数・国)だったので、高校時代の教科書を引っ張り出してきて勉強した。
- もう一つの課題が、読み聞かせ。実習などでの経験をベースにしつつ、お気に入りの絵本を選んで朗読の練習をしておいた。
- 一次選考でオンライン面接を通過後、二次選考では本社を訪れた。対面での面接、そして筆記試験や絵本の読み聞かせの課題も、準備が功を奏して実力を発揮することができた。
- ちょうど幼稚園実習中に、内定の連絡を頂くことができた。ホッと一安心し、その後の期間はより実習に集中することができた。
Q1
就職活動準備で工夫していたこと
やはり、事前の準備はとても大切だったと思います。私は3年生になってから、時間を見つけては実習日誌を振り返って「自分がいつ何を感じていたか」を確認したり、先輩方から就職活動の体験談を聞いたりしておきました。そのおかげで、約3カ月というスピーディーな就職活動を実現できたのだと思います。コロナ禍だからこそ友人とのつながりを大切にして、オンラインで交流する機会を増やした点も正解でした。
Q2
就職活動の中で大変だと感じたこと
私の場合、「なるべく早く就職先を決めて安心したい」という思いがかなり強かったように思います。コロナ禍でアルバイトもあまりできず、身動きが取れない期間が長過ぎて、やきもきしていた部分もあるかもしれません。結果的に、幼稚園実習と就職活動が完全に重なってしまうことに。「もうすぐ選考だから○○をして…」といったことを考えながら実習に励むのは、かなり大変でした。もう少し時期を選び、大きなイベントが重ならないよう調整できたらよかったです。
Q3
「もっとこうすればよかった」と思うこと
今の園にはとても満足していますが、振り返って考えてみると、就職活動中はもう少し視野を広げてもよかった気がします。当時は十分に情報収集していると思っていたものの、社会人として経験を積んでいくと、自宅周辺のエリアだけでも多種多様な法人・園があり、方針もさまざまなことがよく分かります。社会勉強のためにも、もっと多くの説明会や園見学に参加しておけると理想的でした。
Q4
就職活動で印象に残っていること
第一志望の選考時のことです。それまで大人相手に読み聞かせをした経験がなく、どのような反応が返ってくるか分からないことから非常に緊張してしまいました。音読中も不安な気持ちがぬぐい切れなかったのですが、読み終わった後に「今のお話、その後はどうなるの?」と面接官の方が質問してくれたのです。興味を持ってもらえたことにうれしさを感じると同時に、くだけた雰囲気をつくってくれた面接官の方に感謝の気持ちが芽生えました。
Q5
保育士をめざす学生へのメッセージ
大学に入学する以前は、保育士になることを決め切れていなかった私。しかし、実習などの経験を通して次第に関心が強くなっていき、心から保育の道を志すようになりました。人は成長し、気持ちも変わっていくものだということを実感しています。この園で働き始めてからの3年間でも、さらに考え方が変わってきています。経験を重ねることで、自分が少しずつプラスの方向に変化していけることが幸せです。保育には大変なイメージがあるかもしれませんが、子どもたちとの関わりが自分の力になり、大学時代以上に充実した毎日を過ごせています。ぜひ皆さんにも、勇気を出して頑張ってもらえたらうれしいです。
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