【体育会系学生の皆さんが企業情報を正しく受信するための大切なお知らせ】

体育会系学生に役立つ自己分析のポイント 体育会系学生に役立つ自己分析のポイント

体育会系学生が持つ課題

練習や試合、大会というスポーツ活動のスケジュールと並行して、就活を行うにはいくつかの課題があります。それらに対応するのが、体育会系学生特有の就活の難しさです。それぞれの内容と対処法を研究して、就活でも勝利を目指しましょう。

体育会系学生が抱える課題とは

体育会系学生が抱える課題とは

体育会系学生には多くのメリットがありますが、その反面、特有の課題があることもまた事実です。だからといって、不安を感じたり、諦めたりする必要はありません。マイナス面を自覚し、早めに対処することで、その弱みは武器に変わるからです。

体育会系学生のデメリットとして、一番に挙げられるのは時間不足と就活情報が得にくいことです。スポーツの活動スケジュールに押されて就活準備を疎かにすると、最終的に自分が希望する仕事に就くチャンスを逃してしまうことにもつながります。就活においては自分自身がコーチとなって、積極的に就活を後押ししていきましょう。

体育会系学生が持つ主な課題

1自己分析を行う時間が足りない

体育会系学生のデメリットになりやすいのが、生活の大部分の時間を部活動に取られてしまい、就活に向ける時間が少なくなってしまうことです。

とはいえ、3月1日の就活本番を迎えてから志望する業界や企業以外も含め、企業説明会を数多く受けながら志望先を絞り込んでいくという方法はおすすめしません。また、スポーツでの経験を生かせる仕事に就きたいと考えるのであれば、できるだけ早い時期から自己分析や業界・企業研究を少しずつ行って、できるだけ広い視野で志望企業を探し、就活本番に臨むのが理想です。

しかし、大会や合宿の準備などめまぐるしいスケジュールの中、つい後回しにしてしまったり、「まだ時間はある」と気長に見てしまったりしやすいのです。

2客観的に自分を把握する機会が少ない

体育会系学生は、幼い頃からスポーツに打ち込んできた人も多く、他の学生が得られない濃い体験もあるでしょう。

しかし逆に言うと、仲間との気軽な交流やアルバイトなど、幅広いタイプの経験に欠けるのが弱みでもあります。例えば、アルバイト先では、その店舗や企業に勤める年齢差のある社員や、自分とは違う環境で別の目標に取り組んでいる友達とのコミュニケーションから、スポーツでは得られない知見を得ることができます。さらに、社会の一員として責任を持ちながらお金を得ることの厳しさも学ぶことができるでしょう。一般の学生はそうした経験を通じ、自分の将来の可能性を見極めていくわけです。

体育会系学生はスケジュールが立て込んで、スポーツ以外の経験を得ることが難しい場合も多く、まったく違う環境に身を置いたときの自分の可能性に気付きづらく、偏った見方をしてしまう可能性もあるのです。

3そもそも就活の情報量が少ない

体育会系学生の人脈が、どうしても部活動関連に狭まりがちなのも特徴です。また、部活内では競技に関係する話題が中心で、就活に対する情報交換は優先順位が低い場合が多いでしょう。部活で忙しいため、説明会やインターンシップ&キャリアなどの日程調整もつきづらい場合があります。結果的に、就活関連の情報から遠ざかってしまいやすいのが、体育会系学生の課題です。業界や企業の選択肢も、先輩の就職先などを基準にして探すケースが多いのではないでしょうか。

また周囲の友人が「自分も頑張らないと」というムードに包まれれば、自然に就活への活力が出てくるものですが、周りがともに競技中心の生活をしていると、自分一人でも準備を進めようといった気が起きにくいというデメリットもあります。

弱点を把握し、対処法を考えよう
部活に集中するあまり、身を入れて就活のことを考えられない人が多いようです。体育会系学生としてのその弱点を自覚し、周りに流されずに対処することが就活成功のポイントです。

体育会系学生が持つ課題に対しての対処方法

体育会系学生は、一般的な学生に比べて自由な時間が足りない、視野が狭くなりやすい、といった環境に対する自覚が大切です。部活動の監督やコーチは、スポーツ競技に対しては積極的に指導してくれますが、就活に対するアドバイスまで事細かに行ってくれることは多くないため、自分から積極的に動くことが大切です。

一般の学生のペースに合わせて就活準備を行ったり、部活動を引退する時期から一気に就活を進めたりするのではなく、低学年のうちからコツコツと業界・企業研究につながる情報を集めていきましょう。新聞やテレビ、インターネット、親や親戚など、身内のツテも利用して、就活や仕事についての情報を集めるアンテナを持つように習慣づけるとよいでしょう。

以前は何となく聞き流してしまった情報でも、意識を置くことで有意義な受け取り方ができるようになります。部活の時間は部活に集中し、その他の時間を自己分析や企業研究に向けましょう。スポーツで対戦相手の研究をするのと同様に、就活本番を迎える前にどれだけ就活に時間を使えるかが、最終的な勝敗のカギとなります。

デメリットを自覚して、積極的に動こう
就活における体育会系学生の課題を自覚して、なるべく早くからできることに取り組みましょう。自分が主役となり、積極的に動くのが大切です。

自分の能力をどのようにビジネスで生かすのか言語化する

体育会系の学生は、現在、自分が取り組んでいる競技の試合や大会で結果を出すことに重きを置いて、日々、練習に励んでいると思います。スポーツ競技を行ううえでは、それは大切なことであり当然のことです。

一方、皆さんが就職しようとしている企業側はどう考えているでしょうか? 新卒採用における非常に現実的な話ではありますが、大学の大会での順位や成績は、企業にとっては評価の多くを占めてはいないのです。

企業側が、大会での成績以上に知りたいのは、部活の中でどのようにスポーツに取り組み、課題を克服し、勝利へとつなげてきたか、そのプロセスです。課題を克服するプロセスは、スポーツだけでなく、ビジネスなど広く社会に応用できるメソッドとなり、それを実現できる人材は自社にとって大きな戦力となり得るからです。

例えば、体育会系学生は、練習メニューを考えたり、チームワークを醸成するなど、多くのスキルを身につけています。それは体育会系学生としての宝とも言える経験です。就活においては、その競技に関心がある人以外にもわかるようにエピソードの内容を伝えることが大切です。自己分析を深めながら、自分の経験をわかりやすく言葉にしていく練習をしていきましょう。ポイントは、スポーツに全く興味がない人にも伝わるように、客観的な要素を加えて説明することです。

以下に具体例を挙げましょう。「Before」と「After」は、ブラッシュアップ前と後のそれぞれの具体例です。「After」のような、客観的な要素を加えた自己PRを書けるようになりましょう。

自己PR例

Before

私が学生時代に打ち込んだのは、水泳部です。体が弱かった私は親のおかげで、2歳からスイミングスクールに通うことができていました。毎日休まず、大学3年まで20年続けました。小学生のときは初めて東京大会に出場して、25m平泳ぎ20秒台の記録を出し、1位になりました。大学では全国7位まで行きました。大会でいい成績を残せたことよりも、ツラい練習に耐えて自分に勝つことができた、ということがうれしかったのです。

学校の後は練習、練習で、他の子のように遊んだりはできませんでした。正直、やめたいと思ったこともあります。でも大会に出て、記録を更新したときの達成感は言葉にできないぐらい素晴らしいものです。この達成感があるからこそ、私は水泳を続けてこられたと思っています。

After

私が学生時代に打ち込んだのは水泳です。私は生まれつき体が弱く、その改善のために2歳からスイミングスクールに通い始め、大学3年まで20年間続けています。中学生の頃は毎日の練習が辛く、友だちと遊ぶこともできないため、正直、やめたいと思うことがありました。それでも続けてこられたのは、弱い部分が克服され、変わっていく自分の姿を実感できたからだと思います。

水泳では、コンマ数秒の差でレースが決着することがあります。他者から見れば1秒にも満たない「たったの数秒」ですが、この僅かな時間を縮めることを目標にして、練習では自分を追い込んでいったのです。

目標が明確になると、練習から逃げたい気持ちもいつしか消え、体も健康になって風邪さえひかなくなりました。体力がつくと、練習を終えてから、授業の予習復習ができるようになって勉強でも学年で3位に入る成績を維持できるようになりました。大学でも今秋の大会では、100m平泳ぎで自己ベストとなる1分1秒台の記録で全国7位の成績を収めることができました。

たった数秒を縮める努力から始まった変化が、自分を大きく変えていくことを体感し、明確な目標を立てて努力を続けることの大切さを知りました。このように私は水泳を通じて、辛くても頑張る粘り強さと、目標を実現するための精神力を身につけたと自負しています。

経験から何を学んだのかということをアピールしよう
「After」の例では、大会での記録だけでなく、課題に対し立ち向かった具体策や、水泳の経験によって学んだことが記載してあり、書き手の強みがより聞き手に伝わりやすくなっています。

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自己分析のポイント」
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