Vol.04

コーセー美容専門学校
ビューティデザイナーコース
遠藤 来未さん
学校を選んだ理由と、
仕事に対する
想いを教えてください
ずっと「かわいい」に憧れていました。かわいいものが好きで、かわいくなるためのメイクにも興味がありました。その想いは反動と呼べるもので、小学生の頃からスポーツ中心の生活を送っていました。バレーボールを10年続け、地域の大会にも出場。陸上競技も得意で、日焼けも気にせずグラウンドを走っていました。
そんなスポーツ漬けの毎日を過ごしていた高校時代に、姉がプレゼントしてくれたのが、あるブランドのリップとアイシャドウでした。じつは姉もコーセー美容専門学校を卒業し、美容部員として店頭で接客販売を行っています。姉からもらったリップもアイシャドウも、キラキラしたデザインの容器で、かわいいがあちこちに詰まっていました。宝石や花をモチーフにしたパッケージデザインは、メイクをしても楽しいし、並べて見ているだけでも幸せな気分になります。このプレゼントをきっかけに、憧れで大好きなブランドになりました。
ヘアスタイルにも関心が強く美容師の道も考えましたが、メイクはパレットを広げて使うたびにずっと綺麗でいられると感じました。コスメを追求したい、憧れのブランドの良さを伝えたい…。入学前からすでにその気持ちが出来上がっていました。

就職活動を振り返って、
何か反省点はありますか?
私に限らず、他の学生も同様に感じていたと思うのですが、大前提として就活のスタートが早いです。そのためかなり忙しく、体力的にも無理のないスケジュールを組むという点については、もっとスムーズにできたかもしれないという思いはあります。
私の場合は1年次の7月から就活ガイダンスに参加しました。この就活ガイダンスは様々なコスメブランドの担当者の方が来校され、自社ブランドの特徴や世界観を伝えてくれます。コーセー美容専門学校なのでコーセーが販売している各ブランドの話を聞くことができました。そして11月にはインターンシップに参加。12月には校内2次面接が始まり、翌1月にはエントリーシートの提出。同じく1月に選考会があり、翌2月には内々定をいただきました。1年次に就活が集中し、かつ授業もあります。コーセー美容専門学校はビジネスマナーやネイルなどの検定試験にも力を入れており、その対策勉強もしなければなりません。アルバイトもしていたので、時間のやり繰りが必要でした。あらかじめ「就活は時間との闘いでもある」という認識を持ち、体力的にも負担をおさえられるスケジュールで就活を乗り切ることが大事だと思いました。

就職活動でもっとも
辛かったことは?
私は一人暮らしをしながら授業・検定試験勉強・アルバイト・就活を同時進行し、家事も手を抜きたくなかったので、つい無理をしてしまいました。その結果、体調を崩すことがあり、そういうときは本当につらかったです。先ほど「体力的にも無理のないスケジューリングで」を力説したのはこのような事情があったからです。
一方で「必死に頑張ってよかった」と思える瞬間もたくさんありました。インターンシップで、コーセーの中でも高価なラインナップで知られているブランドの店頭で接客を経験しました。銀座の店舗で、お客様も年配で余裕のある方が多かったです。しかし、緊張以上に楽しさの方が勝りました。お客様はとても温厚な方たちが多く、まだ学生の私にも心を開いてくださったのがわかりました。インターンシップであることを知り、「頑張ってね」という励ましの言葉もいただきました。やはり自分は接客が好きなんだと再認識できたインターンシップでした。

入社の決め手になった
ポイントを教えてください

コーセー美容専門学校に入学すると、様々なコスメブランドを知るだけでなく、例えばネイルやフェイシャルマッサージ、ゆかたの着付けなど様々な勉強ができます。ネイルもフェイシャルエステもメイク同様に奥の深い領域ですが、勉強すればするほど「やはり私は、憧れのブランドが好きなんだ」という認識を深める結果になりました。他のブランドに心が揺れることは一度もなかったんです。女の子が憧れるような化粧品づくりに力を入れており、コンパクトミラーのような小物にもリボンの装飾を施すような仕掛けは、使う人の気持ちを明るくしてくれます。
先輩でもある姉には、実際の働く環境なども聞きましたが、美容部員の職種についてはおそらくどのブランドやメーカーも大差はない気がします。それならば、自分の「好き」という気持ちを第一に考えた方がよいだろうと。初心を貫いて、大好きなブランドの美容部員になることを決めました。
自分の内定ポイントは
どこだったと思いますか?

1月の選考会は最終面接を兼ねており、実際に志望ブランドのコスメを使って挑みました。ブランドのイメージはかわいいに加えて、繊細さや可憐さも特徴です。そのイメージを踏襲しつつ、私はあえて目元をはっきり印象付けるメイクにしました。まつ毛をいつも以上に上げて、眉毛を茶色にして抜け感を出しました。どこか一つ、自分のオリジナリティが出せると高評価につながるかもしれません。
また、私は緊張しやすいので面接練習はしっかり行いました。先生や姉が練習相手になってくれ、具体的なアドバイスをもらいました。面接ではブランドの改善点を質問されました。志望ブランドはブルーベースの人に似合う青みピンク系のコスメが多いのですが、イエローベースの人も楽しめるオレンジ系の温かみのあるアイシャドウの色を増やすとよいと提案しました。ほかにもバレーボールの部活動の話は興味深く聞かれた印象です。そしてもう一つ、面接官が強い興味を示してくれたポイントが、高校生の頃のホスピタリティ体験です。観光地で育ち、身近なアルバイト先も旅館という環境でした。その中で接客がいかに深いものなのかをバイトも経験しながら学ぶことができました。スポーツが苦手で部活動の経験がない人も、このような接客経験があるとアピールしやすいと思います。
同じ道を志す後輩の皆さんへ
メッセージをお願いします
自分の好きなものを追求すると同時に、苦手なものを客観的に知っておく必要があります。私の場合は面接が苦手だとわかっていたので、自分の話し方を動画で撮って改善しました。笑顔も大きな決め手になります。緊張すると表情もこわばりますが、日頃から鏡を見る回数をなるべく増やして、笑顔の練習をしておくことはきっと後で役立ちます。
そして「言葉の表現力」はぜひとも磨いてください。面接では約10分間、自分の言葉でプレゼンを行いました。コスメブランドに対する情熱がいかに深いか、その気持ちを相手の心に届くように伝えることが重要です。この言葉の表現力は単に面接対策ではありません。美容部員として店頭に立ったときに、お客様に対してどれだけ心を動かすことができるのかも、接客態度に加えて、言葉の表現力も重要になってきます。表現力を磨く上でも、コーセー美容専門学校は先生が積極的に協力してくれます。友達とも「こう伝えるといい」「こっちの言葉の方がいい」と相談ができました。この2年間に培った言葉で、多くのお客様にブランドの魅力を伝えていきたいです。
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