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教えて! 「仕事」と「スポーツ」の関係 教えて!
「仕事」と「スポーツ」の
関係

平常心さえ持てれば
自分の力を発揮できる

たどり着いた勝つための武器は「平常心」

ドイツで腕を磨き、世界卓球ではメダルを獲得することができました。経験を踏み、自分自身に期待を寄せながら出場したロンドン五輪。周りからの期待が大きく、自分もメダルを取りたい気持ちばかりが先行したことで、全く冷静に戦えなかったのは苦い思い出です。

水谷さん 写真
当時は「アスリートならば、こうしたプレッシャーの中で勝ち抜かないといけない」と信じ込んでいたため、とても苦しかったです。

しかし、ロンドン五輪での敗退後、とある講演で聴いた「苦しいことを乗り越えることと、試合でいいパフォーマンスを発揮するのは別のこと」「パフォーマンスを発揮するにはいつも通りであることが大切」という言葉が、とても印象に残っていました。

半信半疑であったものの、所属していたロシア・プレミアリーグの試合で、感情の持ち方をいろいろと変えて試してみました。すると「負けてもいいや」くらいにリラックスしていたほうがかえって調子がいいことに気付いたのです。それからは、試合に臨むときは気楽に平常心でいいのだと考えるようになりました。

自己分析できていたのは日記のおかげ

そう考えるようになってからは、平常心を持つことを意識していましたが、試合に対して、ただ感情的に開き直って無策でいたわけではありません。ドイツ留学中にコーチから言われて以降、現役時代、ずっと続けてきたことがありました。それは、試合の直後に日記を書くことです。

自分がどんな球を打ったら、どういう返球が来たのか、どこでミスをしたのか、という試合の状況を常に書き記すようにしていました。それを続けるうちに、対戦相手が誰であろうと、自分の癖や弱点は共通しているということに気付きました。

そこで、それらを克服するメニューを練習に取り入れ、試合前にも日記を見直しながら、準備を徹底していました。すると「ここまで準備をしたのだから、あとはリラックスして行こう」と平常心を持てるようになったのです


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ワンポイントアドバイス

本番を想定した対策や準備を入念に行おう

選考における面接やグループディスカッションなど、普段とは異なる環境下では、緊張などにより、自分が考えていることや伝えたいことがうまく表現できないこともある。本番を想定した対策や準備を重ねて、できるだけ平常心で臨めるようになろう。


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準備をしても起こる想定外のことは経験でカバー

しかし、どんなに準備をしていても、試合は生のものなので、必ず想定外のことが起こります。だからこそ、成功したイメージだけでなく、失敗したときはどう対処するかを常に考えていなくてはなりません。

これは就活準備に取り組む皆さんにもぜひ取り入れてほしいものです。日頃から成功した場合のことだけを考えるのではなく、失敗した場合も考えておくことが大切。失敗した場合の対処法を知っているだけで、自分自身の焦りが治まり、平常心を持てるようになります。

例えば集団面接などで先に答えた学生が素晴らしいことを言っていたり、自分が考えた回答と似た内容だったりすると慌ててしまうと思います。そういったときでも平常心を持つには、さまざまな想定をしておく必要があるのです。


集団面接で他の学生に圧倒されないためのコツ


  • STEP 1

    成功例の情報を集めて分析する

    成功例を知ることはとても大切。ただ成功例の情報を集めるだけでなく、なぜ企業側に評価されたのか自分なりに分析しよう。評価された要素が分かれば、面接の受け答えの際に、それを活用できる。

  • STEP 2

    事前に失敗例もしっかりリサーチする

    つい成功例の情報ばかりを集めがちだが、失敗例を知ることも大切。先輩がどんな失敗をしたのかを知ることで、自分が同じ状況になったときの対策を考えられる。

  • STEP 3

    相手の優秀さを認める

    優秀な学生が自分より前に発言したなら、その気持ちを素直に表現してもいい。相手の良さを見つけることは社会に出て一緒に仕事をしていく上でとても大切なことなので、評価のポイントになる。

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