フィットネスの利用者減少。店舗外サービスで差別化
経済産業省の特定サービス産業動態統計によると、2020年のフィットネスクラブの売上高は、会費収入、スクール・利用料金などを合わせて、前年比33.2%減の2,235億円と大幅なマイナス。利用者数も同32.6%減の延べ1億7,158万人に減少した。
コロナ禍による営業時間短縮や休業が相次いだためだ。ただ、健康志向の高まりに変化は見られず、密集を避けるためにオンラインやアウトドア型のサービスも増えており、店舗外で差別化を図る動きが出てきた。
セルフ脱毛サロンなどが人気。美容室は施設増加続く
一方、エステ業界も営業休止で来店客が減少した。需要を伸ばしていた脱毛サロンも同様だが、技術の進展により自分で施術するセルフ脱毛サロンや脱毛機器が人気という。
一方、厚生労働省の衛生行政報告例によると、19年度の理美容施設数は、理容が前年度比1.5%減の11万7,266軒、美容が同1.3%増の25万4,422軒と、理容が減少、美容は増加という傾向が続く。また、エステ、理美容とも人手確保が課題で、美容では店舗をフリーの美容師に貸すシェアサロンも出てきた。