「現在」が分かる!「未来」が見える! 業界地図

メーカー業界

鉄鋼・金属・鉱業(非鉄金属)の業界地図

非鉄金属は自動車や家電、精密機器などに幅広く使われている。政府の方針もあって、海外の鉱山開発投資が進みそうだ。

※掲載企業は売上や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。また掲載内容に関する基準はこちらよりご確認ください。

非鉄金属

住友電気工業

自動車用ワイヤーハーネスに強い。電線も首位

三菱マテリアル

銅、電子材料、セメントなどを展開。伸銅品も強い

田中貴金属グループ

産業用から宝飾品まで貴金属製品の製造・販売

JX金属

銅、銀、金などの非鉄金属製品の製造。ENEOSの子会社

古河電気工業

光ファイバー、自動車用電装品が主力。電池も生産

58.1%出資

57.3%出資

25%出資

20.2%出資

YKK

ファスニング、住宅建材事業の2本柱

フジクラ

独立系の電線メーカー。プリント基板にも強み

DOWAホールディングス

金属精錬、電子材料などを展開。リサイクル事業に強い

UACJ

アルミ圧延で世界的。缶材、自動車用などがメイン

三井金属鉱業

通称「三井金属」。機能材料、自動車部品などを展開

日本軽金属ホールディングス

アルミニウム圧延、加工、化成品などの総合メーカー

神戸製鋼所

アルミニウム・銅製品など非鉄金属事業も展開

リョービ

ダイカスト製造の専業。自動車向けがメイン

鉄鋼・金属・鉱業(非鉄金属)業界の企業情報

鉄鋼・金属・鉱業(非鉄金属)業界の「現在」と「未来」

2019年の出荷額約9兆6,000億円。リサイクルも進む

経済産業省の工業統計によると、2019年の非鉄金属の製造品出荷額は、前年比6.0%減の9兆6,141億円だった。非鉄金属は鉄以外の全ての金属を指し、銅、アルミニウム、スズなどのベースメタルと、ニッケル、チタン、リチウムなどのレアメタル(希少金属)、金、銀、プラチナなどの貴金属に分類される。

海外から原料を輸入して国内で精錬する流れのため、為替や国際市況に左右されやすい面もある。携帯電話などの電子製品から非鉄金属を回収する金属リサイクルも進んでいる

政府は自給率100%目指す。電線の海外展開も活発

銅を中心とする非鉄金属について、政府は海外で権益を持つ鉱山を含め自給率を現在の50%程度から、将来的には100%を目指す方針だ。特にガソリン車の3倍の銅を使う電気自動車の生産急増により、国際市況が上昇しているためだ。非鉄大手は海外投資を積極化しており、支援策を打ち出すとみられる。

海外展開では、非鉄金属を使用する電線業界も活発。日本電線工業会によると、2020年度の海外現地法人による出荷額は、銅・アルミ電線合わせて約1兆1,700億円にのぼる。

データで見る業界のポイント

非鉄金属製品の出荷額推移

非鉄金属製品の出荷額推移
「工業統計」(経済産業省)2021年

※掲載内容の基準について

  • 掲載企業は売上や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。業界の分類は、マイナビ2024の業種分類に沿っています。各社の直近の決算に基づき、該当する分野の主に売上高の大きい順に企業を掲載しています(矢印などで示す関係企業については順不同)。なお、売上非公開の企業など、その業界における注目企業を掲載する場合は、五十音順の並びとしています。

    売上高については、2021年9月期までの連結決算を原則とした、直近の決算期の数字を使用しています。また、非上場企業の場合は、決算公告や自社のホームページなどで公表している直近の売上高を採用。売上高を公表していない企業については「非公開」としています。

    出資関係は、上場会社については提出が義務付けられている直近の「有価証券報告書」に沿っています。非上場企業はこれまでに業界団体や企業から公表されている文書などの数字を基にしています。「有価証券報告書」とは、企業の事業内容や、従業員、設備、財務諸表、子会社や関連会社、株主など多くの情報が掲載されており、金融庁のサイト「EDINET」で企業ごとに検索できます。

    原稿作成期間は2021年7月1日から10月31日です。

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