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経営者インタビュー

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(株)ユニオン

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インテリア・住宅関連

大阪府

経営者インタビュー

新たな分野の新製品
社会的意義の高い製品開発に加え
海外販路の強化でどんな時代にも成長できる企業へ

新たな分野の新製品
社会的意義の高い製品開発に加え
海外販路の強化でどんな時代にも成長できる企業へ

代表取締役社長

立野 純三さん

1945年、先代の立野一郎が個人商店として創業したのがユニオンの始まりです。今でこそ、当社が提唱した「ドアハンドル」という呼び名が世に定着していますが、当時はまだドアの付属品である「取っ手」としか認知されず、専業メーカーもごくわずかでした。しかし、私たちはその伸びしろに注目し、多彩なデザインやカラー、豊富な在庫を強みに同業他社との差別化を図ります。世界的なイベントや祭典を追い風に一気に市場を広げ、関連するホテルや施設、新幹線の駅舎にも当社の製品が採用されました。さらに、1973年には収納スペース用ドア「クロセットドア」への多角化も実現。この一歩はその後の消火器ケースやレバーハンドル、点字ブロックなど、幅広いラインナップへの足掛かりとなりました。
今ではドアハンドルの国内シェアを順調に伸ばし、5000種類以上の製品数を誇る当社ですが、バブルが崩壊した1991年ごろに成長が停滞したことがありました。そんな時に生み出したのが「ARTWARE(R)」という独自のキーワードです。創業以来培ってきた「芸術(ART)」と「ものづくり(HARDWARE)」の精神、こだわりを融合させた「ARTWARE(R)」をユニオンの全社員が共有するフィロソフィーとし、改めてものづくりの原点に立ち返るとともに、新たな時代を拓くことを目指したのです。
当社の製品はすでに世界各国で高く評価されていますが、今後は香港事務所を起点とする東南アジアのマーケットに加え、海外の建材メーカーとの連携のもと、欧米、中近東、アフリカでの販路を強化する方針です。また、どのような経済環境でも健全な成長ができる組織を目指すべく、新たな分野での新製品開発にも力を注ぎます。例えば2025年の大阪・関西万博では、スタートアップ企業とのコラボによるまったく新しいドアをお披露目する予定。同時に社会的意義の高い製品の普及にも力を注ぎ、事故や災害などの非常事態にもプッシュバーを押すだけで簡単に開錠・避難ができる「パニックハンドル」の浸透にも努めます。
これからの時代は一社でのものづくりにとどまることなく、業界や固定観念を超えた取り組みがとても大事。建築分野に限らず広い視野で世の中を見つめ、情報収集を行うことが不可欠だと考えます。そんなユニオンが求めるのは、探求心、失敗を恐れないチャレンジ精神、そしてプロフェッショナルを目指す志高い人材です。学生の皆さんには社会人になる前にぜひ海外を経験していただき、視野を広げ、多くの友人をつくり、何かひとつでもいいので誰にも負けないと誇れるものを持ってほしいと思っています。

(株)ユニオン

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