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保育士と一般就職
徹底解説!

ワークライフバランス
ここでは、一般就職した場合と比較しながら、
保育士の勤務形態の特徴と
ワークライフバランスについて考えていきましょう。
1. 保育士はどんな働き方をしている?
「休みが少なくて大変!」というイメージを抱かれがちな保育士ですが、基本的な勤務時間は1日8時間。ローテーション制を取り入れている事業所が多いでしょう。代表的なのは、「早番・中番・遅番」と3交代で働くパターンです。同じ人ばかりに早番や遅番が集中しないよう配慮しながら、それぞれの希望も考慮しつつシフトを組んでいきます。スタッフの要望を聞き取りながら、柔軟な勤務形態を積極的に取り入れている園なら、「出産後は子育てと仕事を両立させたい」といった希望もかなえやすく、理想のワークライフバランスを実現できそうです。
一方、一般就職の場合は、勤務時間が固定されているケースが多数派です。平日の5日間出勤し、土日祝日は休日となるのが一般的。保育士と一般就職の勤務スケジュールを比べた図をみると、保育士のほうが多様性があることが分かります。「早番の日は勤務後に買い物や趣味を楽しむ」「遅番の日は家事を済ませてから余裕を持って出勤」など、様々な方法で生活を彩ることができそうです。
保育士と一般就職の勤務スケジュール(一例)

なお、24時間保育を実践する保育園などでは、いわゆる「夜勤」があることも。夕方以降出勤し、翌朝に日勤保育士が出勤するまで働くイメージです。夜勤手当などが支給されることが多いため、高収入も期待できる働き方です。
2. 保育士ならではの休日の楽しみ方
多くの園では、土曜日も預かり保育を行っています。そのため、「日曜日+平日のいずれか」の2日間を休日とするケースが少なくありません。また、週単位ではなく、「4週8休」「4週6休」といったくくりで休日を設定することもあります。
「友人や家族と休みが合わない!」と思うかもしれませんが、実は平日休みにはプラスの側面もあります。例えば、役所や銀行などでは、平日の日中しか行えない手続きが多いもの。また、病院も平日のほうが予約を取りやすいですし、そもそも土日には開いていないところもあります。こうした用事のために、わざわざ有給休暇を取得せずに済むのはメリットの一つです。
また、観光スポットなどが比較的空いているのもうれしいポイント。土日祝日には長蛇の列となっているアミューズメント施設や人気のレストランなども、平日であればグッと入りやすくなります。また、交通費や宿泊費が比較的安くなるため、お得に旅行を楽しむこともできます。
3. 保育士は意外とライフプランを立てやすい
公立保育園に勤める場合は、自治体の中で数年ごとに異動が発生するのが一般的です。一方、私立保育園の場合は、系列園がなければ基本的に異動や転勤がありません。社内で部署の異動などが起こりやすい一般就職と比べても、一定の場所で保育業務に当たることができるため、より安定した勤務環境だといえるでしょう。
また、配偶者の転勤などで引っ越すことになったとしても、再就職しやすいことが保育士の強みのひとつ。保育ニーズが高いエリアは全国的に多く、有資格者で経験もある保育士は引く手あまたなのです。もちろん、保育園勤務だけでなく、ベビーシッターとして働いたり、幼児教室の先生になったりと、保育の専門性を生かせる職種はいくつもあります。どんな地域や環境でも再就職しやすい保育士は、自分のライフプランに応じてキャリアを組み立てやすい魅力的な仕事の一つなのです。