内定者インタビュー

パソコンへの興味からコンピューターについて幅広く学びたいと考え、川俣美祥さんはサレジオ工業高等専門学校に進みました。入学前は、地域のプログラミング講座に参加した経験だけ。プログラムのほか、コンピューターの構造やネットワークの仕組みなどは高専で学びました。身に付けた知識と技術を生かす実験科目やインターンシップへの参加を通して自分の性格を理解した川俣さんは、IT分野で人の業務を支える仕事に就こうと考え、就職活動に挑みました。

内定者インタビュー Vol.02

サレジオ工業高等専門学校 川俣 美祥さん
電子機器専門レンタル・リース会社 情報処理技術職 内々定
サレジオ工業高等専門学校
情報工学科
川俣 美祥さん

在学中に一番力を入れていたことは何ですか?

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高専の生活では、学業、寮生活、行事運営委員会の活動をバランス良く成り立たせることに力を注ぎました。もちろん学業が最優先。特に数学系科目と情報工学実験には、常に緊張感と好奇心を持って取り組みました。わからないことを自分から先生に質問するようになったのは、高専に入ってからです。

先生は普段の授業でも、教え方が丁寧です。質問に行った時は、私がどこまで理解できていて、どこからわからなくなっているのかを確認しながら教えてくれます。そのおかげで難易度の高い課題も時間を置かずに解決し、学ぶべき知識や技術を着実に身に付けることができました。

入学時からの寮生活と3年次からの委員会活動も、高専での貴重な経験になりました。それらを通して身に付けた責任感や自律心、自分で決めて行動する力は、学業や就職活動を進めていくうえでの支えになったばかりか、志望企業へのアピールポイントにもなったと思います。

就職活動を振り返ってみて、どうでしたか?

私にとって就職活動とは、まず自分自身を知ることでした。4年次の授業でシステム開発にチームで取り組んだ時、私が担当したスケジュール管理や資料作成をみんなが喜んでくれ、私自身も充実感を得ました。その経験から、人を支える“縁の下の力持ち”のような仕事が自分に向いていることに気づきました。

同じ頃に出会ったのが、内々定をいただいた企業です。この企業の主な業務は、IT機器などを貸し出して取引先企業の業務を支えること。他社の業務を支えている企業があることを知り、社会への視野を広げたことも就職活動を通した私の成長といえます。

授業で理解した自身の性格を、高専で学んだIT分野で発揮できることを知った私は、この企業を志望企業にしました。そして就職活動では、自分の強みとそれをどのように仕事で発揮したいと考えているかを、より深くより具体的に志望先の企業に伝えることに全力を注ぎました。

就職活動中につらかったことは何ですか?

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実際に就職活動を終えた実感として、一次選考の学力テストから四次選考の役員面接までの3カ月を振り返ると順調に進められたと思います。とはいえ、すべてが初めて経験することばかり。選考を受けて結果が出るまでは、いつも緊張していました。

なかでも最終選考の役員面接では、前日からの緊張を面接本番にまで持ち込んでしまい、しかもその緊張感が役員の方々にも伝わっていたようでした。それでも採用担当の方が「大丈夫だよ」と声をかけてくれ、後日その言葉通り内々定の連絡をもらえほっとしたことを覚えています。

就職活動を順調に進められた理由の一つは、最終面接でそうであったように、志望企業の人事の方が就活を通して励ましてくれたりサポートしてくれたりしたことです。また、自分を飾り立てたり話を盛ったりせず、自分の言葉でありのままの姿と入社したい意志を伝えたことも良かったです。

入社予定の企業を選んだ決め手は?

内々定をいただいた企業を志望先として就職活動に挑んだ理由は、授業で自覚した自分の強みを、高専で身に付けた専門性と関連する分野で発揮できる仕事に就きたかったからです。ただしそれは重要ですが、きっかけにすぎません。決め手となったのは、そこで働く人たちの温かさでした。

たとえば、面接の時期が定期試験の期間と重なるかもしれず、それらを両立させるためには、時間の使い方と力の注ぎ方に苦労しそうなタイミングがありました。しかしその時は、採用担当の方が声をかけてくださり、試験期間とずらして面接の日を設定してもらうことができました。

就活生に対するこのような配慮は、企業説明会で出会った当初から感じられたことです。その後も一次選考から二次へ、二次選考から三次へと進む中で、さまざまな励ましやサポートを受けたことにより、人を大事にする会社であることを実感できたことが、決め手になったと考えます。

後輩に向けてメッセージをお願いします

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私は卒業後に就職しますが、4年制大学への編入を目指す友人もいます。私も3年次までは大学への進学も卒業後の選択肢として考えていたのですが、4年次に取り組んだシステム開発や学校が主催した企業説明会を経て、自分でも驚くくらい就職への意識が高まりました。それくらい高専で学んだ先には、さまざまな選択肢と思いも寄らない展開があるということです。

そのような可能性を生かすためにも、高専では自分から動くことをお勧めします。授業でわからなかったことを先生に聞きに行くという積極性は、高専で身に付けたこと。就職活動では、学校で開かれた企業説明会で出会った会社を訪問したいとお願いしたことをきっかけにして、内々定までたどり着きました。

刺激し合える仲間との出会いも、小さなきっかけを逃さず行動できたため。自分の価値観や今見えている世界にとらわれず実行することで、新しい縁が生まれ、想像もしていない可能性を広げることができると思います。

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