「現在」が分かる!「未来」が見える! 業界地図

サービス・インフラ業界

医療機関・調剤薬局の業界地図

医療機関は、働き方改革や人手不足などへの対応が必要だ。調剤薬局はドラッグストアとの競合や薬価引き下げなどが課題だ。

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医療機関・調剤薬局業界の「現在」と「未来」

医療費は3年連続で最高。ICT化が不可欠に

厚生労働省によると、2023年度の医療費は前年度比2.9%増の47.3兆円(概算)と、3年連続で過去最高となった。主因となるのは高齢化の進展。2025年には団塊世代の全てが75歳以上の後期高齢者となる2025年問題が待ち受けている中で、病院が直面している課題は長時間労働の解消だ。

また、小規模機関が多い診療所は高齢化や後継者不足で休廃業も目立つ。今後も増加する診療需要に減少した診療機関で対応するためには、電子カルテなどのICT化も不可欠となる。

調剤医療費は約8.3兆円。競争の激化で業界再編が続きそう

23年度の医療費のうち、調剤医療費は同5.5%増の約8.3兆円。薬局は全国で約6万軒以上あり、コンビニエンスストアよりも多い。調剤併設型のドラッグストアが増え、薬局間の競争が激化。21年度からは毎年薬価改定が行われており、調剤報酬も引き下げ傾向にある。薬剤師不足もあり、大手による中小薬局の買収など、業界再編が続きそうだ。

データで見る業界のポイント

医療費の動向

医療費の動向
「令和4年度 医療費の動向」厚生労働省 保険局調査課 2024年

※掲載内容の基準について

  • 掲載企業は売上高や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。業界の分類は、マイナビ2027の業種分類に沿っています。各社の直近の決算に基づき、該当する分野の主に売上高の大きい順に企業を掲載しています(矢印などで示す関係企業や売上非公開の企業については順不同)。
  • 売上高については、2024年10月期までの連結決算を原則とした、直近の決算期の数字を使用しています。また、非上場企業の場合は、決算公告や自社のホームページなどで公表している直近の売上高を採用。売上高を公表していない企業については「非公開」としています。
  • 出資関係は、上場会社については提出が義務付けられている直近の「有価証券報告書」に沿っています。非上場企業はこれまでに業界団体や企業から公表されている文書などの数字を基にしています。「有価証券報告書」とは、企業の事業内容や、従業員、設備、財務諸表、子会社や関連会社、株主など多くの情報が掲載されており、金融庁のサイト「EDINET」で企業ごとに検索できます。
  • 原稿作成期間は2024年7月1日から10月31日です。

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