「現在」が分かる!「未来」が見える! 業界地図

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ゴム・ガラス・ セラミックス(セメント)の業界地図

土木や建築工事などに不可欠なセメントは、国内需要が底堅く推移する。二酸化炭素排出削減に向けても貢献をアピールする。

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ゴム・ガラス・ セラミックス(セメント)業界に関係する企業情報

ゴム・ガラス・ セラミックス(セメント)業界の「現在」と「未来」

2023年の売上金額は約4.2兆円。国内の需要は底堅いと予想

セメントは主原料の石灰石を焼成して製造。総務省の2023年経済構造実態調査では、セメント・同製品製造業の売上額は、前年比1.3%増の4兆2,459億円。ただ、セメント協会によると、23年の輸出を含めたセメント生産量は同10.4%減の4,765万トン、販売量は同11.1%減の4,185万トンに減少。同協会は24年度の国内需要が0.6 % 増の3,500万トンと見込むが、ピーク時(1991年度の8,650万トン)に比べると4割程度の水準。それでも都市再開発や国土強靱化など公共事業により底堅い需要が予想される。

原料の約半分は廃棄物を利用。コンクリート舗装を提案

セメントは原料を約1,450℃の高温で焼成するため、原料や熱エネルギー源として汚泥している建設発生土、廃プラスチックなどを利用する。セメントを1トン製造するのに、約500キログラムの廃棄物などを利用する環境対応型だ。加えてセメント協会は、アスファルトに比べて耐久性が高く、維持・修繕が容易なコンクリート舗装の普及を提案している。現在の普及率は5%程度だが、初期費用を抑えるなどの技術開発を進めている。

データで見る業界のポイント

セメントの生産量推移

セメントの生産量推移
「セメントハンドブック2024年度版」(一般社団法人日本セメント協会)2024年

※掲載内容の基準について

  • 掲載企業は売上高や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。業界の分類は、マイナビ2027の業種分類に沿っています。各社の直近の決算に基づき、該当する分野の主に売上高の大きい順に企業を掲載しています(矢印などで示す関係企業や売上非公開の企業については順不同)。
  • 売上高については、2024年10月期までの連結決算を原則とした、直近の決算期の数字を使用しています。また、非上場企業の場合は、決算公告や自社のホームページなどで公表している直近の売上高を採用。売上高を公表していない企業については「非公開」としています。
  • 出資関係は、上場会社については提出が義務付けられている直近の「有価証券報告書」に沿っています。非上場企業はこれまでに業界団体や企業から公表されている文書などの数字を基にしています。「有価証券報告書」とは、企業の事業内容や、従業員、設備、財務諸表、子会社や関連会社、株主など多くの情報が掲載されており、金融庁のサイト「EDINET」で企業ごとに検索できます。
  • 原稿作成期間は2024年7月1日から10月31日です。

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