理系就活の進め方

就活スケジュールとQ&A

INDEX

皆さんが社会人として働く環境(業界や企業)を決めるまでの就活準備、就活のプロセスは、一般的に数カ月にわたるまとまった時間を必要とします。学事や研究と並行して活動を進めるためには、全体的なスケジュールの理解とその進捗管理は欠かせません。「準備期」にはインターンシップ&キャリアのプログラムや説明会(学内・学外・オンライン)でしっかり情報を集め、正式募集(採用選考のエントリー)の時期を確認します。「活動期」になったら、企業が設定する締め切り前にエントリーシート(ES)を提出し、書類選考・適性検査・面接といった選考を経て、内定に至るというプロセスが一般的です。

面接も、グループ面接や個人面接、そして理系ならではの技術面接など、内容や回数含めて応募先の企業が独自で設定します。忙しい理系学生の中には「時間があれば」「空いている時に」就活準備を行い、就活のスケジュールを組みたい…と考える人もいますが、企業が採用を終えてしまえば、その後から応募して採用されることはまずありません。自分の都合ではなく、応募先の採用スケジュールを常に確認して臨むことが必須です。

就活準備・就職活動のプロセス


STEP 1

就活準備期
:主に学部3年/修士1年の4月1日~

学部3年や修士1年になると、学内や友人間で就活準備や就活に関わる話題が増えるでしょう。企業の採用選考がこの時期から本格的には始まる訳ではありませんが、インターンシップ&キャリアのエントリーや説明会の開催、OB・OGの大学訪問など、さまざまな形で就活を意識するようになります。

学生にとって、就活は初めての体験となるため、友人や先輩の話、SNSや動画など、真偽が判断できない情報にも触れることになります。そんな時は、迷わず大学のキャリアセンターやマイナビなど、情報の信頼性が担保されたものを選ぶようにしましょう。

チェックポイント

  • 自分の進路、キャリア、それを実現するための企業選びなどを考える。
  • 「学内就職ガイダンス」「学内業界セミナー」「OB・OGとのコミュニケーション」などで情報収集する。
  • リアルな情報収集の場として、インターンシップ&キャリアを活用する。
  • どの方向に進みたいか分からない場合は、自己分析で自分自身を探ってみる。専門分野の生かし方などについても気付きがある。
  • 「活動期」に入って即座に行動するには「準備期」が大切。しっかりと考えをまとめ、実際に応募する企業を選び、必要な情報を調べておく。

インターンシップ&キャリア

企業が行うインターンシップ&キャリアのプログラムは、夏期を中心に(会社によっては、秋冬開催もある)学生の休暇期間を利用して行われる場合が多いです。 プログラムに参加する学生は年ごとに増えています。マイナビでは夏(7~9月)に開催するプログラムのための案内も学部3年/修士1年次の4月くらいから順次掲載しています。修士1年の4~5月頃といえば、まだ課程が始まったばかり。学部が別の大学から進学した場合など、院の勉強や単位取得で忙しい人も多いかもしれません。

プログラムも、説明会を中心としたものから、1~3日程度の短期間のもの、5日以上の期間で就業体験を含むものまでさまざま(中には1カ月以上の期間のケースも)ありますが、学部や修士の年度前半で参加するには、綿密なスケジューリングが必要です。秋や冬にもプログラム参加のチャンスはありますので、無理ない範囲で日程確保の上、参加しましょう。

志望する企業、気になる企業の開催情報を見なければ、何も始まりませんので、日頃からマイナビをチェックして参加計画を立てるのをおすすめします。

インターンシップ&キャリアは、企業の業務やそこで働く人を通して企業風土などをリアルに感じ取れる絶好の機会ですが、義務ではありません。理系学生の中にはスケジュール上、参加出来ない人も毎年います。志望する企業がプログラムへの参加を必須と指定していない限りは、あくまで自己判断で参加するかどうか決めましょう。プログラムに参加して、企業の方との接点を多く得られれば、職場や職務への理解だけでなく、ビジネスという普段の大学生活とは異なる環境に触れることで、新たな自己分析の材料になる可能性があります。

STEP 2

就職活動期
:主に学部4年/修士2年への進級を控えた3月1日~

3月1日は就職活動を考え始める日ではなく、具体的な行動が始まる日です。この日より前に志望する企業を絞り込めていれば、即行動が可能となります。逆にいえば3月1日に行動を開始できる状況でなければ、少なからず流れに乗り遅れた形となります。

ただし、企業によって選考スケジュールは違うため、必ず志望先企業のスケジュールを確認して早めに行動するように心掛けましょう。

チェックポイント

  • 「準備期」に収集した情報に基づき、具体的に動き出す。「企業セミナー」「個別企業説明会」「合同会社説明会」などの名称で催されるイベントに参加すれば、より具体的な企業情報や採用情報を得ることができる。
  • 中にはセミナー出席者だけにエントリーを認める企業もある。
  • 多忙な理系学生が、この時期に集中的に何十社もの説明会・セミナーに出席するのは難しいため、準備期からしっかりと情報を得て企業理解を深め、効率的に説明会・セミナーに参加するよう努める。
  • エントリーに必要な事項も会社によってさまざま。氏名・住所などの基本的な情報入力だけで済むところから、本格的なES並みの志望動機、将来展望など、より詳細な記述を求めるところもある。
STEP 3

選考期
:主に学部4年/修士2年の6月1日~

6月1日から企業による選考が本格的になります。一気に内々定などが出始めますが、会社や選考状況によって、これより早かったり遅かったりすることもあります。

内々定の打診を承諾するかどうかは、じっくり考える必要があります。内々定に対する対応は企業によって異なるため、判断に迷ったときは、先輩や同級生といった関係ではなく、キャリアセンターのように企業のことを理解している人に相談するといいでしょう。この時期を過ぎると徐々に、大手や人気企業などへの応募が難しくなっていきます。

チェックポイント

  • 「活動期」にESや面接を済ませ、6月1日からは内々定を出す会社が増える。
  • 内々定の時期は選考状況などにより、会社によって異なる。
  • 内々定の通知は、通常、書面、メールなどの証拠をもって確定する。口頭、電話だけでは不十分。
STEP 4

就職先確定(内定)
:主に学部4年/修士2年の10月以降

政府が主導する就活ルールでは、正式な内定通知は10月1日以降となっています。10月1日に内定式を行う企業は多いのですが、学生はすでに「内々定」を得ている場合が多く、実態はセレモニー的な位置づけが強くなっているようです。

しかし、まだこの時点でも内定を持たない学生もいますし、企業側も予定していた採用枠が充足していないこともあります。

一部の企業は主に留学生や海外大生を対象とした「秋採用」という枠を設けている場合がありますが、採用枠も限られますし、特に人気企業は激烈な競争が予想されます。成功への一番の近道はやはり3月1日にスタートダッシュできるよう、しっかりと準備をしておくことといえるでしょう。

スケジュールの注意点

推薦の時期を確認

大学や学部/研究科、学科/専攻/研究室やゼミには、理系中心に「推薦」募集が来る場合もあります。学部4年/修士2年の4~5月以後に選考が行われるものが多いと思いますが、応募資格や締め切りがどうなっているかなど、所属している部局教務や就職担当教員の先生などに確認しましょう。

勉強そっちのけで早々と就活準備をすることの危険性

早い準備が有利とばかりに、学部3年、修士1年になったばかりですぐさま、勉強そっちのけで就活に奔走する人がいますが、理系学生の就活は、ただ早くから始めれば有利な訳ではありません。実際、選考が始まったときにしっかり勉強していないと、理系学生最大の武器となる専門分野の知識や実験・研究・調査といった能力の説得力が弱まります。早いだけの就活準備では、むしろ企業が重視するポイントを充足できず、決して有利にはならないでしょう。

大学の学事予定、スケジュールは必ず確認しておきましょう。普段からゼミや研究活動をおろそかにせず、指導教員とコミュニケーションを取っていれば、就活のピーク時期での活動に対し、先生からの理解を得られやすくなります。どうしても選考の予定と重なる場合は、あきらめずに先生に日程変更など相談をしてみましょう。

時間や予定確保が難しい場合

理系学生は通常の授業のほか、研究などに費やす時間も多く、就活に割く時間が限られることも多いと思います。しかし、企業によっては学生の生活を考慮して、会社説明会やセミナーなどをオンラインで開催したり、土日や平日の遅い時間に行ったりしています。参加がどうしても難しいときは、黙ってあきらめるのではなく、参加できない事情をきちんと会社に説明してはどうでしょう。理系学生の採用実績がある会社であれば、特別な対処をしてくれる場合もあります。

オンラインで行うセミナーや説明会は、遠方に住む学生にとってもありがたい存在です。マイナビ2028では、PC・スマホから視聴できるイベントやWEBセミナーを随時、開催しており、その内容も企業による説明会から就活のノウハウをレクチャーするものまで、理系学生向けコンテンツが充実しています。ぜひ有効活用してください。

また、大学のキャリアセンターでも、大学主催の合同企業説明会を行っているケースが多いと思います。学内での開催であれば、対面開催であっても移動時間は最低限で済みますし、同一日程で多数の企業と接点が持てるという非常に便利な催しです。ぜひ参加して活用して下さい。

理系就活Q&A

Q1:理系の就活は推薦がメインと聞きましたが本当でしょうか? 情報はどこにありますか?

A:学校推薦など、「推薦制度」は理系学生中心に行われることは多いでしょう。ただし、昔とは違い、今では推薦制度を利用せずに自由応募で就活をする学生が多い一面もあります。推薦は採用・内定を確約するものではありませんが、選考においてメリットがあることは間違いありません。代わりに内定を得た場合は、辞退がしづらくなるというデメリットもありますので、 仕組みをしっかり理解して下さい。

Q2:自分の専門は基礎系で、ビジネスと関係ありません。どんな会社なら応募できますか?

A:志望する企業の「応募条件」を確認し、自分の所属学部/研究科が該当する、もしくは専門を問わないといった表記がされていれば、応募可能です。
IT企業などにおいては、情報系の専門ではなくとも、広く理系的センスを評価する企業も多いようです。自分の興味や説明会などでの情報を得た上で、可能性があるなら応募先の候補になるでしょう。

Q3:専門分野の延長にある企業を志望していますが、応募者は皆、同じ専門だと思いますので、差が付かないと思います。その場合は大学の偏差値で選別されるのでしょうか?

A:確かに他大学の同じ分野の学生であれば、専門性においては同様の条件だと考えられます。そのため「○○が専門」という事実のみをアピールしても、競争力にはならない可能性があります。
実験や研究に対する自分なりの問題意識、視点や、勉強で直面した困難、それをどうやって克服したかという経験や気付きを伝えることで差が付きます。企業は実験で成功したかどうかを確かめているのではなく、自社に入っても仕事上の課題をこなせるのか、難しい局面でどんな行動を取るのかといった個人の可能性を見ています。

選考において偏差値を重視するかは企業の姿勢にもよりますが、大学や院での勉強や研究への取り組み次第で、偏差値の不利をはね返す例は毎年あります。しっかり勉強したことをアピールするのは理系就活では極めて重要です。

Q4:OB・OG訪問は必須ですか?希望先企業に知り合いはいないようです。

A:志望する企業が「OB・OG訪問を必須」と指定しない限り、必須ではありません。
OB・OGはあなたの就活サポーターではないので、無理に探すより、直接、企業に問い合わせてみましょう。出身校にこだわる必要はなく、希望する職務に就いている現役社員を紹介してくれるように聞いてみてはどうでしょう。
紹介してくれるかどうかは会社次第ですが、うまくセッティングしてもらうことができれば、ただ単に同じ大学出身で職務の違うOB・OGと話すよりも、得るものが大きいのではないでしょうか。

Q5:大学に会社の方が来て「懇談会」をしてくれるそうですが、服装はどうすべきですか?

A:「説明会」「社員との懇談」「意見交換」「先輩の体験談を聞く」など、いろいろな呼称で企業の方との接点があります。自分の大学まで来てくれる際は、ほとんど服装は自由なので、普段着でいいでしょう。実験中の白衣や作業着の場合、あまりに汚れたものでなければ、そのままの服装でも参加してくれる方が喜ばれると思います。

企業の方と会う際は、たとえOB・OGであってもきちんと節度のある態度で臨みましょう。参加の返事をしておきながら無断キャンセルや、いわゆるドタキャンは論外です。

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