没頭のサナカ!

INTERVIEW

INTERVIEW 03

田中琉空さん

関東学院大学経営学部2年[取材時]

PROFILE

神奈川県茅ヶ崎市出身。幼少期に姉の影響でタヒチアンダンスをはじめ、その後フラダンスにも取り組む。現在は関東学院大学経営学部に在籍。2024年には、国際大会「HulaʻOni E(フラオニエ)」古典フラ部門で4位入賞を果たす。

フラダンスはアイデンティティ。茅ヶ崎から世界へ挑む!

環境に導かれたフラダンスへの道

僕の出身地である神奈川県茅ヶ崎市は、昔からフラダンス(以下、フラ)の盛んな地域。姉も幼少期から教室に通っていたし、同級生でも男女関係なくフラを習っている子がたくさんいました。
そんな環境で育ったせいか、興味を持つことは自然な流れでした。小学1年生で、フラと同じポロネシア文化をルーツに持つタヒチアンダンスを習いはじめ、小学校4〜5年くらいからフラも並行して取り組むようになりました。以来、フラは僕のアイデンティティの一つと言えるくらい、大切なものになっています。

「言葉」を「踊り」につなげ、世界で活躍

フラの魅力は、何より「言葉を踊りにできる」こと。音楽に合わせて踊るだけではなく、花や山を手の動きで表すなど、一つひとつの所作に意味があり、踊り全体で物語を紡ぎます。そうした所作の背景にあるハワイの文化や精神性に触れながら踊れる点に強く惹かれています。
子どもの頃は背景を知らず、ただ踊ることに夢中でした。しかし成長するにつれ、先生から曲の意味や由来を学び、それが面白くて、フラダンスの世界により一層のめり込むように。
2024年3月、フラの国際大会「HulaʻOni E(フラオニエ)」の日本予選である「Hula ‘Oni E Japan(フラオニエ・ジャパン)」の古典フラの部で優勝。8月にハワイで開催された本大会では、4位に入賞することができました。大会後、涙を見せたことのない父が泣いている姿を目にしたときは、込み上げてくるものがありました。

体が動かなくなるまで、踊り続けたい

フラはもはや僕の生活の一部。暇な時間があれば、フラの映像を見たり、ウクレレを弾いたり、気づけばフラに関することをしています。学業のかたわら複数のアルバイトを掛け持ちしているのですが、それも親に頼らず自分の収入だけでハワイに学びに行くという目標があるからです。
なぜ、ここまで一つのことを続けることができたのかは……正直わかりません。ただ、辞めるという選択肢がよぎったことは一度もないんです。踊ることで嫌なことも忘れられる。活動を通じて多くの人に出会い、人として成長もできる。また、男性のフラは珍しいこともあって、初対面の方にも興味を持っていただきやすい。僕にとってメリットしかないもの、それがフラなんです。
どんなことでも、貫き通せば大きな強みになる。いま僕は2つの夢を持っています。1つ目は世界最高峰のフラの大会、「Merrie Monarch Festival(メリーモナーク)」に出場すること。そして2つ目は、体が動かなくなるまで、生涯フラを踊り続けることです。
マイナビ

マイナビ編集部より

「好き」を超えた揺るぎない思い。

「なぜ長く続けられたのか」という問いに対して、田中さんは「辞めようと思ったことさえない」と答えてくれました。この言葉には、こちらがハッとさせられました。「好き」という感情さえ超え、人生の一部としてフラダンスが根付いていることが伝わってきたからです。
「辞める」という選択肢が存在しないほど、ひとつのことに没頭できる力。それは、田中さんの才能であり、強みです。この揺るぎない思いこそが、世界に挑戦し、自身の夢を実現する原動力になっているのだと感じました。「辞めよう」と思うことさえないものとの出会い。それは心が動いた瞬間に、思い切って飛び込んでみることから生まれるのかもしれません。

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