「現在」が分かる!「未来」が見える! 業界地図

メーカー業界

鉄鋼・金属・鉱業(金属製品)の業界地図

金属製品製造業は多様な業態があり、企業数も多く、モノづくりを支えている。ただ、技能伝承や技術力向上などが課題だ。

※掲載企業は売上や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。また掲載内容に関する基準はこちらよりご確認ください。

金属製品

東洋製罐グループホールディングス

飲料缶、ペットボトルなどに強い。電子材料も展開

日本発条

略称「ニッパツ」。自動車用ばねで高シェア

三和ホールディングス

シャッター事業で国内トップ。海外展開に積極的

リンナイ

給湯・厨房器などのガス器具がメイン。海外展開に重点

東プレ

自動車向けプレス部品が主力。冷凍車にも強い

100%出資

61%出資

51.6%出資

20%出資

20%出資

ノーリツ

ガス・石油給湯器などを展開。海外展開に積極的

大豊工業

ベアリング、鋳造、金型などを製造。トヨタグループ

三益半導体工業

半導体材料加工の大手。使用済み材料の再生事業も展開

丸順

自動車用プレス部品が主力。東プレグループ

パンチ工業

精密金型用部品に強い。中国で高いシェアを持つ

ムロコーポレーション

自動車用などのプレス部品が主力。金型から一貫生産

ニチダイ

精密鋳造金型に強い。過給機用部品も展開

鉄鋼・金属・鉱業(金属製品)業界の企業情報

鉄鋼・金属・鉱業(金属製品)業界の「現在」と「未来」

事業所数は全産業で最多。特定製品を作る中小企業が多い

経済産業省の工業統計によると、2019年の金属製品製造業の製造品出荷額は、前年比0.9%減の15兆9,652億円。20年の事業所(4人以上)数は2万5,094事業所と、全産業で最も多いが、出荷額は6番目で、中小企業や小規模事業者が多いことを表している。

金属製品は缶や機械刃物、素形材、工具、金型、鉄骨・橋梁、サッシ、シャッターなど多様だ。金属部品の加工方法も、板金、切削、機械加工、熱処理、プレスなどがある。高い技術力を持ち、受注生産で特定の製品を製造する中小企業が多い

ユーザーの海外展開が課題。IT化や技術の複合化が必要

自動車や建設機械、家電製品などユーザー企業の海外生産が拡大し、部品などの現地調達も増える中で、生き残るには技術力の一層の向上と、価格競争力が求められる

特に中小企業などの場合、熟練技術者の経験や勘に頼っている分野もあり、技能を伝承していく必要がある。経産省は解決策として、複合加工機や3Dプリンターなどの導入やIT化、他の企業との連携による技術・製品の複合化などを挙げている。

データで見る業界のポイント

金属製品の出荷額推移

金属製品の出荷額推移
「工業統計」(経済産業省)2021年

※掲載内容の基準について

  • 掲載企業は売上や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。業界の分類は、マイナビ2024の業種分類に沿っています。各社の直近の決算に基づき、該当する分野の主に売上高の大きい順に企業を掲載しています(矢印などで示す関係企業については順不同)。なお、売上非公開の企業など、その業界における注目企業を掲載する場合は、五十音順の並びとしています。

    売上高については、2021年9月期までの連結決算を原則とした、直近の決算期の数字を使用しています。また、非上場企業の場合は、決算公告や自社のホームページなどで公表している直近の売上高を採用。売上高を公表していない企業については「非公開」としています。

    出資関係は、上場会社については提出が義務付けられている直近の「有価証券報告書」に沿っています。非上場企業はこれまでに業界団体や企業から公表されている文書などの数字を基にしています。「有価証券報告書」とは、企業の事業内容や、従業員、設備、財務諸表、子会社や関連会社、株主など多くの情報が掲載されており、金融庁のサイト「EDINET」で企業ごとに検索できます。

    原稿作成期間は2021年7月1日から10月31日です。

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