「現在」が分かる!「未来」が見える! 業界地図

金融業界

銀行・証券(都銀)の業界地図

都市銀行は規模が大きく、多彩な金融グループを形成している。ただ、長引く超低金利でビジネスモデルの変革が進む。

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銀行・証券(都銀)業界の「現在」と「未来」

4メガバンク体制に。日銀、全銀協は5行に分類

都市銀行(都銀)とは、大都市に本店を置いて全国展開している銀行を指し、このうち特に大規模な都銀をメガバンクと称し、現在4グループある。都銀はピーク時には15行あったが、バブル経済崩壊に伴う不良債権問題などにより、現在の銀行を中心とした4メガバンクに再編された。都銀というジャンルは、金融庁は三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行の4行、日本銀行と全国銀行協会(全銀協)はこれに埼玉りそな銀行を加えた5行としている。さらに、ゆうちょ銀行、かつての長期信用銀行から転じたSBI新生銀行、あおぞら銀行を都銀に含めることもある。

2023年末の貸出金残高580兆円。店舗、ATMは削減続く

全銀協によると、23年末の都銀5行の貸出金残高は、前年同期比3.3 % 増の580兆3,280億円、預金残高は同3.6%増の456兆7,577億円と規模が大きい。

ただ、長引く低金利により融資で稼ぐ収益構造は変化し、M&A(合併・買収)の仲介など投資銀行業務などを強化している。

さらに、24年から始まった新NISA(少額投資非課税制度)により、資産運用ビジネスの拡大に向けて、証券会社と連携する動きが相次いでいる。一方で、振り込みや入金手続きなどはネット経由が増加し、支店やATMの運用コストが相対的に上昇。店舗の統廃合や本部の人員削減、既存店舗の小型化などのスリム化も進める。

データで見る業界のポイント

都市銀行(5行)預金残高の推移

都市銀行(5行)預金残高の推移
預金残高推移(全国銀行協会)2024年

※掲載内容の基準について

  • 掲載企業は売上高や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。業界の分類は、マイナビ2027の業種分類に沿っています。各社の直近の決算に基づき、該当する分野の主に売上高の大きい順に企業を掲載しています(矢印などで示す関係企業や売上非公開の企業については順不同)。
  • 売上高については、2024年10月期までの連結決算を原則とした、直近の決算期の数字を使用しています。また、非上場企業の場合は、決算公告や自社のホームページなどで公表している直近の売上高を採用。売上高を公表していない企業については「非公開」としています。
  • 出資関係は、上場会社については提出が義務付けられている直近の「有価証券報告書」に沿っています。非上場企業はこれまでに業界団体や企業から公表されている文書などの数字を基にしています。「有価証券報告書」とは、企業の事業内容や、従業員、設備、財務諸表、子会社や関連会社、株主など多くの情報が掲載されており、金融庁のサイト「EDINET」で企業ごとに検索できます。
  • 原稿作成期間は2024年7月1日から10月31日です。

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