売上額は約3.5兆円。 ネット通販で需要が拡大
日本倉庫協会によると、倉庫業は普通倉庫、冷蔵倉庫、水面倉庫に大別され、普通倉庫の割合が大きい。総務省・経済産業省の2023年経済構造実態調査によると、倉庫業の売上額は前年比12.8%増の4兆576億円。ネット通販の拡大により需要が拡大。不動産業が郊外の大規模物流倉庫を開発し、倉庫業者が賃借で利用するケースが増えている。国土交通省の建築着工統計調査では、2023年度の倉庫着工棟数は1万2,246棟、床面積は前年度比7.6%減の1,183万平方メートル。2年連続での減少だが、依然高水準。ただ、倉庫業自体は低収益とされ、大手は賃貸ビルや商業施設など不動産事業を展開するところが多い。