2022年度の医薬品売上高は16%増。バイオ医薬品の開発に期待
厚生労働省の医薬品・医療機器産業実態調査によると、2022年度の医薬品売上高(313社)は前年度比16.7%増の19兆4,352億円と、2年連続で大幅な伸びとなった。このうち、医療機関向けの医療用医薬品が15兆5,375億円と、全体の約8割を占める。医療機関の診療体制が平常化しているためだ。ただ、医療用医薬品の薬価基準は21年度から毎年見直しされ、医療費抑制のために今後も引き下げが予想される。
厚労省によると、23年度の製薬企業の研究開発費(329社の見込み)は2兆5,208億円、設備投資額は5,386億円だが、新薬の開発には9 ~ 17年の期間が必要で、成功率も低いほか、欧米の大手企業と比べ低水準だ。成長分野とされるバイオ医薬品の開発に期待がかかっている。