没頭のサナカ!

INTERVIEW

INTERVIEW 08

延原梨輝翔さん

追手門学院大学国際学部1年[取材時]

PROFILE

スポーツ一家に育ち、兄の背中を追ってラグビーを始める。中学3年生で初めてレフリーを経験し、高校1年生から専念。史上初の高校生花園レフリーとして注目される。現在は大学に通いながら、毎週末レフリーとして試合に立つ。

小学生で抱いた夢を叶え世界で活躍するトップレフリーを目指し突き進

兄の背中を追ってラグビーを始め小6で自らレフリーを志願!

僕がラグビーを始めたのは幼稚園の頃。現在プロのラグビー選手として活躍する5歳上の兄の影響で、物心がついたと同時にラグビーボールに親しんでいました。転機は小学6年生の時。試合中に一人だけ違うユニフォームを着て、毅然とフィールドに立つレフリーの姿に目を奪われたことでした。当時から度胸だけはありましたので、当時のレフリーマネージャーだった方に「僕もやってみたいです!」と伝えました。研修会や練習に参加し、ゼロからレフリーの基礎を教えていただくと、選手としてラグビーに関わるよりもずっと面白いと実感。中学3年生で立候補し、練習試合で初めてレフリーとして笛を吹くことができました。
高校入学後、最初は選手と兼任していましたが、1年生の夏にレフリーへ専念することを決意。選手を辞めることに迷いはなく、「兄に勝ちたい」という負けず嫌いな性格も手伝って、レフリーとして頂点を目指す道を選びました。

週末は試合、平日は振り返り大学生兼レフリーの多忙な日々

レフリー1本に絞ってからは、両親の助けも借りながら全国各地の試合会場へ赴き、「リーグワン」のプレシーズンマッチで主審として笛を吹いたり、アシスタントレフリーを担当する日々を過ごしました。そして高2の時、高校生として史上初めて「花園(全国高校ラグビー大会)」で主審を務めるという貴重な経験をさせていただきました。
大学進学後も変わらず、週末になると各地を飛び回り、平日は学業の合間に試合の振り返りとトレーニングを行うというラグビー中心の生活を送っています。振り返りは映像解析アプリを活用して、自分のジャッジを客観的に見直し精度向上に努める毎日。担当コーチからいただくフィードバックにて厳しい指摘を受けることもありますが、それこそが成長の糧。感情に流されず、常に一貫性のある判断を下すための技術と精神力を磨いています。

信頼されるトップレフリーとして国際大会で活躍したい!

現在の目標は、選手や観客のみなさんから「延原が吹くなら安心だ」と心から信頼されるレフリーになること。レフリーの世界に「完璧な試合」は存在しません。正解がないからこそ、より完璧に近づけようと試行錯誤する過程が難しく、同時に追求しがいがあって面白いと感じています。
いつかはオリンピックやワールドカップといった国際舞台に立つことが目標です。一番の課題である語学は、大学の授業や個人レッスン、そして海外での経験を通して克服に励む毎日です。目指すのは、誰もがラグビーを心から楽しめる最高の環境。トップレフリーへの道を真っ直ぐに突き進んでいきたいです。
マイナビ

マイナビ編集部より

正解のない世界で、「公平」を研ぎ澄ます。

小学6年生で自らレフリーを志願したその瞬間に、延原さんの物語は力強く動き出しました。高校生として史上初めて花園の主審を務め、現在はプロリーグの舞台に立つ唯一の大学生レフリーという実績は、迷いのない「夢への推進力」が生み出した結晶と言えるでしょう。
しかし、真に特筆すべきは、すでにトップレベルで活躍しながらも、自らの判断を絶えず振り返り、日々のトレーニングや語学学習を怠らないストイックな姿勢です。学業と並行して年間50試合以上を裁き、正解のない「公平」を研ぎ澄ませていくその歩みは、現在の自分を常に「通過点」と捉える向上心に溢れています。世界の舞台を見据え、一貫性を追求し続ける挑戦は、多くの人に「自らの手で道を切り拓く勇気」を届けてくれるはずです。

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