2019年度医薬品売上高20%増。コロナ禍で20、21年度は減少か
厚生労働省の医薬品・医療機器産業実態調査によると、2019年度の医薬品売上高(292社)は前年度比20.4%増の14兆3,450億円と大きく増加した。前年度に28%以上減少した医療用医薬品が19年度は63.7%増の11兆4,325億円と伸びたことが貢献した。ジェネリック(後発)医薬品の増加に加え、ここ5年程度減少してきたことの反動もあったとみられる。ただ、足元は厳しい。コロナ禍によって、従来の慢性疾患や生活習慣病などの疾病者が通院を控える動きに伴い、処方薬の量も減少。20年度、21年度とも売上高は減少するとの見方が強い。