コード決済で口座数拡大。キャッシュレス比率は約32%
2000年に銀行業への参入規制が緩和され、大手企業を母体とするネットバンクが誕生した。店舗を持たず、通帳も発行しないなどのためコストが低く、手数料を割安にしたり、預金金利を引き上げたりして顧客をつかんできた。振り込みや残高照会などが24時間365日、WEB上で行えることも魅力だ。ネットバンクの口座数は拡大している。インターネット通販市場の拡大に加え、決済手段として二次元バーコードなどを使ったスマホのキャッシュレスが増えているためだ。経済産業省が22年6月に公表したキャッシュレス決済実態調査によると、最終消費支出に占めるキャッシュレスの比率は21年で32.5%と、5年前に比べ12.5ポイント上昇した。特にクレジットカードとコード決済の比率が伸びている。経産省は25年までに4割、将来的には80%の目標を掲げ、さらなる普及を目指している。ネットバンク各社とも各種のコード決済サービスを取り入れており、口座獲得拡大に寄与している。