アパレル供給は37億点。ネット通販は約2.6兆円
経済産業省によると、国内のアパレル供給点数は1990年の約20億点から、2022年には1.8倍の37.3億点に増えた。嗜好の多様化に加え、低価格志向やカジュアル化が進んでいるためだ。衣料品の小売価格は1991年を100とした場合、婦人用のブラウス、セーター、ワンピースは2022年で50以下と、単価下落が激しい。輸入品の増加が要因で、日本繊維輸入組合によると、23年の繊維製品輸入量は前年比1.1%減の4兆5,891億円にのぼり、このうち中国からの輸入構成比が半分以上だ。ただ、ネット通販は伸びている。経産省の電子商取引(EC)市場調査によると、23年の衣類・服飾雑貨の個人向け市場規模は前年比4.8%増の2兆6,712億円と増えた。EC化率も22.9%に高まっている。