「現在」が分かる!「未来」が見える! 業界地図

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繊維・紙・パルプの業界地図

繊維・紙・パルプ市場は、環境変化によって停滞傾向にあるが、繊維、製紙業界とも技術開発による新市場開拓を進めている。

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繊維・紙・パルプ業界の「現在」と「未来」

繊維事業は縮小傾向。炭素繊維、アラミド繊維に期待

繊維はウールやコットンなどの天然繊維と、石油製品から製造するポリエステルやナイロンなどの合成繊維に分かれる。総務省の2023年経済構造実態調査によると、繊維工業の売上額は前年比1.5%増の5兆3,226億円。だが、中国や東南アジアからの廉価品の輸入増により市場は縮小傾向。各社とも技術開発により、新分野開拓を進める。鉄よりも強く軽量な炭素繊維、ナイロン繊維の一種で耐熱性や難燃性に優れたアラミド繊維、自動車のエアバッグ用生地などだ。

紙・パルプの売上額は約8.7兆円。木質由来のバイオ技術の開発を急ぐ

23年経済構造実態調査によると、パルプ・紙・紙加工品の売上額は前年比5.6%増の8兆7,108億円だが、新聞や雑誌などの印刷・情報用紙の減少は続く。日本製紙連合会は24年の内需は紙・板紙計で同3.1 % 減の2,096万トンと、3年連続の減少。一方、全国段ボール工業組合連合会によると、23年の生産量は同2.9%減の約142万平方メートルと、3年ぶりの減少だが堅調といえる。各社とも木質由来のバイオエタノール、セルロースナノファイバーなどの新技術開発を急ぐ。

データで見る業界のポイント

段ボールの生産量推移

段ボールの生産量推移
「段ボール統計」(全国段ボール工業組合連合会調べ)2024年

※掲載内容の基準について

  • 掲載企業は売上高や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。業界の分類は、マイナビ2027の業種分類に沿っています。各社の直近の決算に基づき、該当する分野の主に売上高の大きい順に企業を掲載しています(矢印などで示す関係企業や売上非公開の企業については順不同)。
  • 売上高については、2024年10月期までの連結決算を原則とした、直近の決算期の数字を使用しています。また、非上場企業の場合は、決算公告や自社のホームページなどで公表している直近の売上高を採用。売上高を公表していない企業については「非公開」としています。
  • 出資関係は、上場会社については提出が義務付けられている直近の「有価証券報告書」に沿っています。非上場企業はこれまでに業界団体や企業から公表されている文書などの数字を基にしています。「有価証券報告書」とは、企業の事業内容や、従業員、設備、財務諸表、子会社や関連会社、株主など多くの情報が掲載されており、金融庁のサイト「EDINET」で企業ごとに検索できます。
  • 原稿作成期間は2024年7月1日から10月31日です。

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