ニューノーマル(新しい生活様式)業界の「現在」と「未来」
テレワークが増勢傾向。ワーケーションサービスも増加
ニュー(新しい)ノーマル(常態)とは、コロナ禍などをきっかけとして新しい生活様式に変化したり、価値観が生まれたりすることを指す。今後も人との接触機会を減らす、ソーシャルディスタンスを保つことなどが求められている。これに伴い、働き方も変化を続ける。コロナ禍により急速にテレワークの普及が進み、国や地方自治体などは補助金支給で中小企業などへの導入拡大を図っており、営業・商談やセミナーなどのオンライン化も一層進むとみられる。
テレワークは自宅で仕事をこなすだけでなく、シェアオフィスやサテライトオフィス、コワーキングスペースなどの賃貸オフィス提供サービスが増えているほか、ワーケーション関連サービスも増えている。シェアオフィスなどでは他の企業の人との交流も図れ、新しいアイデア発掘のほか、起業などを促す効果も期待されている。
一方、ワーケーションは、ワークとバケーションを合わせた造語で、観光地などで仕事と休暇を同時にこなすことを指す。各企業とも地方自治体と連携してワーケーション施設を整えたり、長期滞在に特化した宿泊予約アプリも登場したりするなど、アフターコロナでも定着化を見据え、新ビジネスとして取り組むところが増えている。
生涯学び続けるリカレント教育。年齢に関係なく働く社会に
在宅勤務が増えれば、通勤の必要もなくなり、自由に使える時間が増加する。そこで、生涯を通じて学び続けるリカレント教育サービスも増えている。資格取得のほか、経営学や会計などのビジネス系、外国語、ITなどさまざまだ。文部科学省も生涯学習社会政策を打ち出し、250以上の課程を認定し、各分野の実務家による講義などを推奨。週末や夜間に開講することで、働きながら学べる環境を整えている。厚生労働省も教育訓練補助金制度で支援している。
同教育が注目される背景には、企業が年功序列や終身雇用の見直しを進めていることに加え、デジタルトランスフォーメーション(DX)やAIなどの技術革新が進み、社内教育だけでは必要な知識を習得できない状況となることがあるためだ。専門知識を蓄えたり資格を取得したりすれば、職業の選択肢が増え、年齢に関係なく働き続けることもできるようになる。
次々と生まれる非接触技術。ネット店舗開設支援も盛ん
人や機器などとの接触を減らす非接触技術も次々と生まれている。例えば、コンビニの無人店舗やエレベーターの非接触ボタンなどだ。ネット通販も増勢が続くと見込まれ、これに伴いキャッシュレス決済も拡大。事業者は購買データを活用したマーケティングなどへの活用を促進しているほか、ネット上への出店を支援するサービスも盛んだ。
女性活躍を技術で支援。フェムテックで健康管理
女性の活躍を促す声が社会や企業で高まり、技術の進化により女性に特化した健康理支援サービスが増えている。これらは、女性(フィメール)と技術(テクノロジー)を合わせ、フェムテックと呼ばれる。女性が自分らしく働き、生活していくための健康課題を技術で解決する製品やサービスが次々と登場している。