食料・飲料卸販売額は約53兆円。業務用の需要は減少
経済産業省の商業動態統計によると、2020年の食料・飲料卸売業の販売額は、前年比4.0%減の52兆8,950億円と2年連続で減少。農畜産物・水産物卸売業の販売額は同3.6%減の33兆3,860億円と4年ぶりに減少した。食料品や魚介類・肉類の輸入が減少したほか、コロナ禍により外食産業向けが減ったことが要因だ。業界はスーパーやコンビニに卸す総合食品卸と、外食やホテルなどに卸す業務用食品卸に分けられるが、業務用で影響が大きかったとみられる。
食料品輸出は8年連続増加。貿易協定の整備で輸出入拡大へ
日本貿易会によると、20年の食料品輸入は前年比7%減の6兆7,000億円と、2年連続で減少したのに対し、輸出は同5 % 増の7,900億円と、8年連続で増加した。
日本は18年のTPP(環太平洋パートナーシップ協定)をはじめ、19年のEU、21年のイギリスとのEPA(経済連携協定)の発効に加え、他の国とのEPAや自由貿易協定を交渉中。このため、今後も食料品の関税は下がり、輸出入が活発化するとみられ、商社の役割は拡大していきそうだ。