2023年度は大幅な増収増益。ネット取引の割合は35%超
日本証券業協会によると、2023年度の会員261社の営業収益は、前年度比29%増の5兆4,263億円、純利益は同倍増の6,679億円と大幅に増えた。金融収益が同80%増の1兆8,107億円、株式などの受入手数料が同21%増の2兆7,612億円と、ともに2桁増となったことが寄与した。ただ、受入手数料は株価などによって大きく変動するため、証券各社は企業や個人の資産管理やM&A(合併・買収)仲介などに注力し、収益多様化を進める。ネット証券の口座数は24年3月末で約4,546万と、23年9月末比で8.1%増加。ネット経由の現物取引、信用取引の合計は486兆161億円と、ネット比率は35.5%だ。