2023年の出荷額は4年ぶりに増加。ネット通販は増加が続く
経済産業省の生産動態統計によると、2023年の化粧品の国内出荷額は前年比2.9%増の1兆3,024億円と、4年ぶりに増加。23年春のマスク着用ルールの緩和により、メイクアップ商品などが増えたほか、インバウンド需要が増加に転じた。特に高級品を中心とする百貨店の23年の化粧品売上高は同17.0%増の4,998億円と、大きく伸びた。
一方、経産省の電子商取引(EC)調査によると、23年の医薬品を含む化粧品のEC販売額は、同5.6%増の9,709億円。対面販売が多いためEC比率は8.6%と低いが、各社ともオンライン接客やSNSの活用などを強化しており、今後も着実に伸びそうだ。