「現在」が分かる!「未来」が見える! 業界地図

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精密・医療機器の業界地図

電気計測機器、時計などの精密機器は、日本企業の国際競争力が高い。医療機器は国際競争力の向上が求められている。

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精密・医療機器業界の「現在」と「未来」

2023年の計測機器生産額は4%増。ウオッチは高価格化進む

精密機器とは、高い精度を必要とする測定・計測・分析機器や時計などを指す。経済産業省の生産動態統計によると、2023年の電気計測機器の生産額は、前年比4.0%増の4,715億円だ。このうち、生産額が大きいのは、半導体・IC測定器、電力量計など。

日本時計協会によると、23年のウオッチ総出荷個数は同4%減の4,990万個だが、金額では同9%増の2,779億円と、単価上昇がうかがえる。ムーブメント(駆動機構)を含めた国内出荷と輸出は同16%減の2億2,440万個だが、金額では同6%増の3,212億円と、こちらも価格上昇傾向が見られる。

医療機器生産額は約2兆6,000億円。海外市場の開拓が必要

厚生労働省の薬事工業生産動態統計によると、22年の医療機器の国内生産金額は同0.8%減の2兆5,829億円。一方で、輸入額は同6.5%増の2兆9,180億円と、国内生産を上回る。日本は内視鏡や超音波診断装置などの機器に強いが、放射線治療装置や人工呼吸器、人工関節などの治療機器に弱い。経済産業省は医療機器業界について、国際展開の強化、グローバルな分業・連携が必要と指摘する。

データで見る業界のポイント

医療機器生産金額の推移

医療機器生産金額の推移
「薬事工業生産動態統計調査」(厚生労働省)2023年

※掲載内容の基準について

  • 掲載企業は売上高や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。業界の分類は、マイナビ2027の業種分類に沿っています。各社の直近の決算に基づき、該当する分野の主に売上高の大きい順に企業を掲載しています(矢印などで示す関係企業や売上非公開の企業については順不同)。
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  • 出資関係は、上場会社については提出が義務付けられている直近の「有価証券報告書」に沿っています。非上場企業はこれまでに業界団体や企業から公表されている文書などの数字を基にしています。「有価証券報告書」とは、企業の事業内容や、従業員、設備、財務諸表、子会社や関連会社、株主など多くの情報が掲載されており、金融庁のサイト「EDINET」で企業ごとに検索できます。
  • 原稿作成期間は2024年7月1日から10月31日です。

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