2019年出荷額は約29兆円。機能性化学品を強化
経済産業省の工業統計によると、2019年の化学工業の製造品出荷額は、前年比1.8%減の29兆2,527億円だった。総合メーカーはエチレンなどの基礎原料から合成樹脂などの中間製品までを手掛け、用途は肥料、プラスチック、洗剤、医薬品、化粧品原料など多彩だ。経産省は、日本の化学工業は基幹産業だが、世界の大手と比べ小規模で低収益のため、高付加価値の機能性化学品を強化し、新分野や海外需要の開拓が必要としている。
機能性化学品とは、リチウムイオン電池材料や液晶ディスプレー用フィルム、半導体材料などを指し、各社とも重点投資している。