日本経済新聞 連動特集 新卒採用広告特集 企業から学生へのメッセージ

経営者インタビュー

業界や既成概念を超えた製品開発で
新時代を拓く海外販路も強化し
真のボーダーレス企業へ飛躍

(株)ユニオン

(株)ユニオン

大阪府

  • インテリア・住宅関連

代表取締役社長

立野 純三さん

今でこそ当社が提唱した「ドアハンドル」の呼称は広く浸透していますが、1946年の創業当時はドアの付属品=「取っ手」でしかなく、専業メーカーもごくわずかでした。そんな中、当社は魅力的なデザインやカラーを強みに他社との差別化を図り、同時に世界的なイベントや祭典を追い風に一気に市場を拡大。関連の施設やホテル、新幹線の駅舎にも当社製品が採用されました。さらに1973年には収納スペース用ドア「クロセットドア」への多角化を実現。その後の消火器ケースやレバーハンドル、点字ブロックなど、多彩なラインナップへのきっかけとなりました。
当社は独自のキーワード「ARTWARE(R)」を合言葉に国内シェアを伸ばし、5,000を超える製品数を誇るまでに成長しました。「ARTWARE(R)」とは、ユニオンの全社員が共有するフィロソフィー。創業以来培ってきた「芸術(ART)」と「ものづくり(HARDWARE)」の精神やこだわりを融合させた造語です。「美意識」「クラフトマンシップ」、そして「心に響く」ものづくりを追求し、新たな時代を切り拓いていきたい。そんなフロンティアスピリッツが当社の根幹をなしています。
近年当社ではSDGsへも積極的に取り組んでいます。リサイクル可能な製品への切り替えはもちろん、「経年美化」につながる、長く使えて人を惹きつける製品の開発を進めています。さらに2025年の大阪・関西万博では、スタートアップ企業とコラボし、ホログラムを用いた「ドアハンドルの未来のカタチ」を提示する計画です。また、香港事業所を起点とする東南アジアのマーケットに加え、欧米、中近東、アフリカでの販路開拓に注力し、海外展開を強化します。向こう10年をめどに売上高の海外比率を20%まで引き上げる道筋をつけたいと考えています。
こうした取り組みをスムーズに実行するには、それぞれの分野で豊富な知見を持つ企業とのコラボレーションが不可欠です。当社は製造拠点を自社で保有しないファブレスメーカーです。私たちの新しい発想やデザインを実現できる、優れた企業や職人と協働してユニークな製品を丁寧に作り上げてきました。販路開拓では、国内外の建材メーカーとの連携を強化し、よりスピーディーに展開していく考えです。
このように業界や国境、既成概念を超えたボーダーレスな取り組みを重視する当社では、深い探求心と失敗を恐れないチャレンジ精神を持ち、プロフェッショナルを志向する人材を求めています。学生の皆さんには、多くの書物を読み海外を経験して視野を広げ、かけがえのない友人をつくってほしい。そして、誰にも負けないと誇れる「何か」を持ってほしいと思っています。

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