短大生の就職事情を知る

短大卒業後の進路はさまざま

短大生の卒業後の進路について、いくつか代表的な例をもとに、それぞれの特徴や課題などを解説します。

就職する? 進学する?

卒業後の進路として、進学を選ぶ短大生は一定数存在しています。

就職活動で自分のキャリアデザインについて真剣に考え始め、やりたい仕事が明確になってくると、その仕事をするために必要な専門知識や技術、資格が見えてきます。そこで、4年制大学への編入学や、専門学校・スクールへの再進学など、将来やりたい仕事をするために必要な技術を習得しようと考える人も出てくるようです。

一方で「就職が決まらなかったから」とか、「やりたいことが見つからないから」といった理由で進学を決めるケースもあるようです。

しかし、そういった安易な気持ちで進学しても、進学後、またすぐに就職活動が待っていますし、授業のカリキュラムも決して楽なものではありません。当然、お金もかかります。あくまでも、明確な目的を持ったうえで再進学について考えることが重要なのです。

一度就職し、自分にはどういった知識が必要なのかをしっかり把握してから、進学や留学の道を選ぶというのも選択肢の一つです。

短期大学卒業者の進路

(1)4年制大学への編入学を
考える人は…

目的

総合職で就職したい、更なる専門知識を得たいetc.

方法

多くの大学で編入学の募集が行われています。ほとんどの場合3年次から編入することができますが、一定の受験資格が必要なケースも。大学案内やホームページに詳細な情報が掲載されているので、大学編入学を考えている人は早めに情報をチェックしましょう。

また多くの短大には編入学制度や単位互換制度を実施している併設校、提携校があります。ただ、大学によっては併設校、提携校であっても編入枠として数枠しか設けていないところもあるため、狭き門となっている場合もあります。

(2)専門学校・スクールへの
入学を考える人は…

目的

専門職としての技術を習得したい、PCスキルを得たい、資格を取得したい etc.

方法

専門学校やスクールは、社会で通用する専門的な技術や資格を身に付けることが目的となります。実習を中心としたカリキュラムが組まれ、最新機器・設備が充実しているなど、より実践的な環境で学ぶことができます。目標とする職種や資格が明確であるのなら、専門学校への進学も視野に入れてみてもよいでしょう。

(3)海外留学を考える人は…

目的

生きた語学力を身に付けたい、外国の文化や考え方に触れたい

方法

一口に留学といっても、その方法はさまざま。留学先の選択はもちろん、教育機関の選定、期間、費用など、自分の目的に合った留学方法を選択してください。そのためにも、留学に対する明確な目的を持ち、事前に十分な調査を行うことが必要です。帰国後、海外との就職時期の違いからくる就職活動の遅れに対する心配は、多くの留学機関によるサポートや、通年採用を実施する企業の増加で以前よりは緩和されています。

留学先の国によっては、日本企業を集めて就職イベントを行なっているところもありますので、興味がある方は調べてみてはいかがでしょうか。

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