Vol.03

愛国学園短期大学
家政科 食物栄養専攻
山本 望愛さん
就活は様々な選択の繰り返しです。自分の適性の判断、企業選び、内定先の決定など、学生から見るとどれも未経験のものばかり。信頼できる相談相手が欲しくなります。愛国学園短期大学では、学長自らが学生と一対一の「学長面談」で就活だけでなく社会人になる上での最適なアドバイスを与えていきます。この環境を生かして就活に成功したのが山本さん。就活の歩みと愛国学園短期大学の力強いバックアップについて伺いました。
子どもの頃に芽生えた「料理を作って食べてもらう楽しさ」

私が「食」に関心を持ったのは幼稚園に通っていた頃です。4、5歳の子供に「大きくなったら何になる?」と聞くと、戦隊ヒーローやアニメのキャラクターを答える子がいる中、私は「お団子屋さんになりたい」と答えていました。小学生の頃にはパティシエに憧れることもありましたが、色とりどりの美しい練り切りを見ては、やはり和菓子職人がいいなと思うこともありました。基本的においしいものを自分で作ることが大好きなんです。小学生時代には自分の分だけでなく妹のお弁当も作っており、喜んで食べてくれたのがうれしかったです。おいしいものを誰かのために作りたいという気持ちは早い段階から出来上がっていて、高校は調理科に進みました。
高校の調理科で調理師免許を取得し、進路を決める時期に、信頼していた先生が渡してくれたのが愛国学園短期大学のパンフレットでした。様々な資格取得を支援しており、特に目に入ったのがアスリートフードマイスターの資格です。当時は、バスケットボールの部活動に本格的に取り組んでおり、県大会にも出場していました。興味のある資格がたくさん並んでいたことに加え、学長先生が同郷の出身という点もプラスに働きました。私は自分の地元が大好きなので地元を離れることへの不安はありましたが、学生と教授陣・職員の距離がとても近いことも知り、東京で一人暮らしをすることになっても、安心して学びを深められる短期大学だと思い入学しました。
糖質利用研究の第一人者から
おいしいお米の炊き方を学べる
短期大学

食物栄養専攻コースを選び、まずは栄養士免許取得に向けて様々な授業や実習を受けました。想像以上に具体的で、実生活に役立つ学びが多かった印象です。愛国学園短期大学では学長先生自らが学生に教える授業があります。平尾学長は、調理科学を用いて糖質利用研究を行う第一人者と呼べる業績を持っています。そのようなでんぷん・糖質のプロがおいしいお米のとぎ方を直接学生に教えてくれる機会は、そうめったにないと思います。学長先生の言うとおりにお米をといだら、驚くほどおいしく炊き上がりました。
資格取得も頑張りました。栄養士免許以外にもフードスペシャリスト、フードコーディネーター、食育インストラクター、豆乳資格試験、秘書検定。そして入学のきっかけになったアスリートフードマイスター。高校で取得した調理師免許も加えると、履歴書の枠には納まりきらないほどの数になります。愛国学園短期大学には、これらの資格以外にも様々な資格を取得している友人が多く、短期大学側も資格取得のための様々な支援をしてくれます。単に履歴書を飾るための資格取得ではなく、2年間という時間の中で、明確な目標を持って学ぶという点でも資格取得のための勉強は有効だと思いました。
相談できる大人が周りにいる
環境は就活で有利に働く
愛国学園短期大学では、入学間もない1年前期から「キャリア形成Ⅰ」の中で就活に向けた取り組みが始まり、様々な企業を知ることになります。「食」に関する世界は幅広く、企業も無数にあるため、やはり最初は戸惑いました。なぜなら選択肢が多ければ多いほど、自分の希望や適性が交錯して、不安や迷いも大きくなるからです。自分にはどんな仕事が向いているのか? どのような会社なら長く勤務できるのか? そのような迷いを一つひとつ解決することができたのは、相談できる大人が周りにたくさんいたからです。その相談相手の一人が学長先生でした。愛国学園短期大学では、学長先生と学生が一対一で面談できる機会が年に2回定期的に設けられていて、学生一人ひとりの適性をよく見抜き、企業選びについても具体的なアドバイスをしてくれます。またキャリア支援室の先生や担任・その他多くの先生方も同様で、就活に関する悩みや面接練習、エントリーシートの書き方などに丁寧に対応してくれました。相談できる大人が周りにいる安心感は、就活を有利に進める上で大きな強みになりました。
先生方のアドバイスや友人たちとの情報交換から、徐々に自分の就活の軸が見えてきました。譲れない条件は、①自分の持っている資格を生かせること。②スキルアップができる環境であること。③自分の地元に近いエリアで勤務ができること。④小さな頃から誰もが食べてきた「学校給食事業」を行う企業で働くこと。これらを基準に1年次の2月から本格的に企業研究と説明会への参加を開始しました。

部活動で培ったコミュニケーション能力が評価される

先生方からのアドバイスを踏まえて、自己分析を早い段階で行い、自分の進むべき方向を具体的に固めたことで、エントリーシートを出す企業選びについては比較的スムーズに決められました。どちらも最終選考まで進み、部活動と短期大学で鍛えたコミュニケーション能力が大きく役立ちました。面接練習はほとんどしていなかったのですが、進学に向けて高校時代から書き留めていた面接ノートを持っていました。そこに自分の長所や短所、やってみたいことなどを書き加えて面接に臨んだのですが、実際には長所や短所を聞かれることはほとんどありませんでした。その代わりに、バスケットボールが好きな面接官と部活動の話で盛り上がりました。
学校給食事業はチームで動く仕事なので、体育会系に限らずサークル活動で友人たちと協力した経験などは面接で評価されやすいかもしれません。また自己分析については、早目に取り掛かった方がよいですが、1回の自己分析で判断するのではなく、タイミングを変えて再び行うことも一つの手だと思います。
結果的には、エントリーシートを出した2社のどちらからも内定をいただくことができました。どちらの会社も資格を生かしてキャリアを築いていくには最適な企業で、どちらか1社を選ぶことはとても難しかったです。こういう迷いに対していつも的確なアドバイスをくれたのが学長先生だったので、ここでもやはり相談をしました。長く働いてキャリアを形成するという点では待遇面も見るべきだと言われ、全国で学校給食事業を展開し、他にも様々な事業を多角的に展開している内定先の企業を選ぶことにしました。
卒業後の管理栄養士資格
取得へのサポート体制もある
今後の目標の一つが管理栄養士の資格を取ることです。2年制の短期大学の場合は、3年間の実務経験を経てから管理栄養士の国家試験を受けることになります。この3年間について、愛国学園短期大学では卒業生の資格取得を支援するサポート体制を充実させており、私も次の目標に向かって歩みやすいです。
4月に入社後は地元に近いエリアで勤務する予定となっており、大好きな地元の子どもたちのために働けることを、今から楽しみにしています。私の地元のよさは、短期大学の人間関係と同じく、人と人との距離が近いことです。
私がこれから携わることになる学校給食を食べる子どもたちの中には、かつての私のようにバスケットボールに真剣に取り組んでいる子もいるでしょう。その生徒たちのために働き、将来、アスリートフードマイスターの資格を使ってスポーツを頑張っている人のための食事やお弁当作りなども、いつか挑戦することも私の夢の一つです。
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