先輩たちの就職活動を大公開!

Vol.01

メインタイトル
化粧品メーカー 内定
戸板女子短期大学
服飾芸術科
𠮷田 理鶴さん

世界中の女性の心をつかんで離さない高級ブランドコスメ。その最前線の美容部員は経験豊かな転職組が中心です。その中に新卒で飛び込むのが𠮷田さん。このチャンスをどのようにつかんだのでしょうか? じつはインドア派と語る𠮷田さんですが、短期大学では積極的に様々な活動やインターンシップ経験を積み重ねてきました。その努力を戸板女子短期大学の先生たちもしっかり見守る中で、着実に就活を進めていました。

美容部員に必要なコミュニケーション能力を伸ばせる短期大学

物心がついた頃からファッションや美容への関心は高かったです。お姉さんやお母さんがいる人なら、小さな頃からあたりまえに化粧品は身近にあると思います。しかし私の場合は、母が以前、美容部員をしていたこともあり、一般的な家庭よりも化粧品の存在が身近だったのかもしれません。母のようになりたいという気持ちが原点で、成長するうちに美容系のインフルエンサーの動画もよく観るようになり、美容に関する仕事をしたい気持ちが高まりました。

明確にやりたい仕事が見えていたので、四年制大学よりも早く社会に出られる短期大学への進学を希望。オープンキャンパスで戸板女子短期大学を見学し、キラキラした明るい雰囲気の先輩たちに憧れて入学しました。これはのちに就職活動でも重要なポイントになるのですが、戸板女子短期大学は学内の雰囲気がとても良く、コミュニケーション能力の高い学生が多い印象です。学生スタッフの笑顔もとても自然で明るく、ここで学びたいと思いました。

企業とコラボレートした課題解決プロジェクトや、プレゼンテーション力を伸ばす授業やプログラムも豊富にあります。美容部員は短時間で商品の魅力を伝える、プレゼンテーション能力も必要な仕事です。「伝える力」「人前で話す経験」など、美容部員に限らずこれからの社会人に必要なスキルを学ぶ上でも、戸板女子短期大学にとても魅力を感じました。

インタビューカット1

学生美容家プロジェクトの部長として
高校生にメイクの楽しさを

自主的に、積極的に学生生活を送りたい――。その想いを実際に行動へ移しました。私自身も影響を受けたオープンキャンパスにおいて、「学生美容家」プロジェクトの部長として活動しました。見学に来ている高校生へメイクを施すという内容です。高校生たちがとても喜んでくれて、想像以上に嬉しい反響を得ることができました。おしゃれに目覚めてメイクを始めたばかりの高校生、あるいはメイクそのものが初体験の高校生は、自分のメイクに迷います。もし客観的なアドバイスをくれる人がいたら、うれしいですよね。ほかにも、私から高校生にメイクの講義をする機会もあり、そこでも高校生たちが熱心に話を聞いてくれて感動したことを今でも覚えています。

この学生美容家プロジェクトは、先生から「やってみない?」と声をかけてもらったことがきっかけです。メンバー集めは私から声をかけたこともあれば、先生たちが募ってくれた面もあり、戸板女子短期大学は先生と学生の協力関係も緊密です。このような経験を重ねることで、美容部員になるという気持ちはどんどん固まっていきました。

様々な体験を通して、
高級ブランドコスメの持つ力を実感

ポートレート1

1年生の7月には美容系企業2社のインターンシップに参加。1社は美顔器などの美容機器メーカーで、もう1社は様々な高級ブランドのコスメをブランドの垣根を超えて販売しているショップでした。後者のインターンシップではお客様を仮に想定して、コスメやメイクを提案するプログラムでした。参加する意義がすごくあったと思います。正直に言うと、インターンシップの参加は短期大学に入学してまだ4カ月の頃。多くの学生にとって、自分が将来やってみたい仕事や、具体的な目標を確実に固めるのは、難しいのが現状です。そのような状況で参加するため、戸惑う人もいると思いますが、実際に企業の方と触れることで仕事へのイメージを漠然とですが持つことができます。

8月には店舗調査でブランドごとの特徴を把握しました。授業の課題の一環で、約1週間店舗を調査してお客様の動向や志向を探る内容です。その際、お客様視点に加えて、自分が働くという視点でも観察することにしました。誰もが知る世界的な高級ブランドのコスメを購入されるお客様の動向を見ていると、やはりブランドが特別な力を持つのだと感じました。高級ブランドのカウンターでのタッチアップの時間は、やはり特別な時間であり、美容部員もお客様も、お互いにその時間を大切にしているのがよくわかりました。商品だけでなく、そこに詰め込まれた想いも大切にして販売するという気持ちは、美容部員を目指した小さな頃から意識していました。世界的な高級ブランド、揺るぎない力を持つハイブランドコスメへの想い入れも強まったのかもしれません。

活動スケジュール

 


自分の体験を言語化し、
エピソードを蓄えるプロセスとは

インタビューカット1

10月には、美容業界を目指す学生専用の就活サイトで、先輩たちの就活状況を研究しました。特に注目したポイントが、先輩たちの自己PR内容です。学生時代に何を頑張ったのかを面接官に語るには準備が必要です。「頑張ったこと」「そこから得たもの」を言語化するには、自分の中で期限を設定して、整理していく必要があると考えました。そのためには自己分析が基盤になるので、それをいつまでに終えておくかなど、前もって準備していく必要があります。この一連のプロセスから生まれてくるのがエピソードです。実体験+先輩たちの活動状況+自己分析+企業・ブランド研究を、時間をかけながら進めていきました。

1年生の1月にもインターンシップや店舗見学に参加しました。店舗見学では以前から憧れていたコスメブランドで印象的な体験をしました。そのブランドは日本発の世界的ブランドです。プロのメイクアップアーティストからも信頼されており、世界中にファンがいます。じつは戸板女子短期大学の先生が以前このブランドで働いていたことから、メイクアップ体験などかなり踏み込んだ店舗見学を経験できました。実際に店舗に立つ美容部員から直接話を聞くことができ、私自身の学生美容家プロジェクトの話にも熱心に聞いてもらいました。最後に手書きのメッセージをいただき、それは今でも大事にしています。就職するならここかな…と気持ちが固まりかけていた頃、戸板女子短期大学の就職課の先生から思いもよらない話をもらうことになりました。

様々な活動への積極的な参加が、
夢の扉を開けるカギに

ポートレート1

2月に私の内定先であるブランドの、募集の案内を伝えてもらいました。そのブランドは世界の中でもトップレベルの位置づけで、中途採用が中心だと思っていたため、「まさか新卒の募集をしていたなんて…」と驚きました。短期大学卒のこの年齢で働けるなんて、挑戦しない選択肢はない。そう考えエントリーしました。就職活動全体を振り返ったとき、もっとも大変だったのはこの短期決戦型のスケジュールです。エントリーシート提出から、1次面接、2次面接を数週間でこなし、4月には最終面接・内定というスケジュールでした。それでも「このブランドに入りたい」という強い気持ちで、しっかりと準備した結果、内定をいただくことができました。

なぜ先生たちは私にこの募集を勧めてくれたのか。その答えは学生美容家など様々な活動に力を入れていた学生として認識されていたからだと思います。私自身、休日は家で映画を観ているようなタイプですが、それでも様々な活動に参加することを大事にしてきました。結局、内定の決め手になったのもこれらの活動の積み重ねだったと思います。
行動を起こすことは、ちょっと面倒に感じるときもありますが、尊敬する先生、職員の方々や信頼する友人と一緒に焦らずに一つひとつ取り組んでいけば大丈夫です。春からはおそらくブランド最年少の美容部員になりますが、まずは社内の資格試験を取り、一人前の美容部員になることが目標です。
最後に、私はこのように美容に特化して就活を進めましたが、もっと広い視野で企業研究していくアプローチもあると思います。いずれにしても実体験は就活の強い軸になり、様々な活動・経験を戸板女子短期大学なら必ず得られると思います。

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