商品先物取引
株式や債権といった金融商品から派生した金融派生商品は「デリバティブ」と呼ばれ、よく行われるデリバティブ取引として商品先物取引がある。
商品先物取引とは農作物や工業品、石油などの資源、金などの貴金属といった法令で定められた上場商品を、ある一定の日時になったら決められた金額で売買をする取引のことをさす。
商品を半年後に100円で購入すると契約し、半年後に商品の値段が120円になっていたとしても100円で購入できるのが商品先物取引にあたる。逆に半年後の商品の値段が90円になっていた場合でも100円で購入するため、市場の動きを見極めた取引が重要となる。実際に現物を購入するのではなく、売買による利益や損失分を支払う差金取引が主になる。
デリバティブ取引は先物取引のほかに、先渡し取引、オプション取引、スワップ取引と4つある。 (図解:主なデリバティブ取引)
商品取引企業はこの売買の仲介を主な業務にしていて、商品取引所の会員権を持つことで取引が行えるようになる。国内には「東京商品取引所」「大阪堂島商品取引所」の2つの商品取引所がある。
※ 世界初の先物取引は、1730年に大阪の堂島で行われた「帳合米取引」と言われている。また、世界初の商品先物取引所は1531年にベルギーで開設され、先渡し取引が行われていた。