縮小が続く繊維産業。炭素繊維、アラミド繊維に期待
総務省・経済産業省の2022年経済構造実態調査によると、繊維工業の売上金額は前回調査比21.9%減の5兆3,226億円。繊維はウールやコットンなどの天然繊維と、石油製品から製造するポリエステルやナイロンなどの合成繊維に分かれる。合成繊維は産業用途が約6割を占める。特に炭素繊維は鉄よりも強く軽量なのが特徴で、日本企業が強みを持つ。ナイロン繊維の一種で、耐熱性や難燃性に優れたアラミド繊維もスマホ本体や自動車向けなどで用途を拡大。日本の繊維製造技術は高く、今後も新技術開発が期待される。