「現在」が分かる!「未来」が見える! 業界地図

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繊維・紙・パルプの業界地図

繊維・紙・パルプ市場は、環境変化によって停滞傾向にある。繊維、製紙業界とも技術開発による新市場開拓が進んでいる。

※掲載企業は売上や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。また掲載内容に関する基準はこちらよりご確認ください。

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繊維・紙・パルプ業界に関係する企業情報

繊維・紙・パルプ業界の「現在」と「未来」

縮小が続く繊維産業。炭素繊維、アラミド繊維に期待

総務省・経済産業省の2022年経済構造実態調査によると、繊維工業の売上金額は前回調査比21.9%減の5兆3,226億円。繊維はウールやコットンなどの天然繊維と、石油製品から製造するポリエステルやナイロンなどの合成繊維に分かれる。合成繊維は産業用途が約6割を占める。特に炭素繊維は鉄よりも強く軽量なのが特徴で、日本企業が強みを持つ。ナイロン繊維の一種で、耐熱性や難燃性に優れたアラミド繊維もスマホ本体や自動車向けなどで用途を拡大。日本の繊維製造技術は高く、今後も新技術開発が期待される。

紙・パルプの売上金額は8兆円超。新技術のCNF開発進む

22年経済構造実態調査によると、パルプ・紙・紙加工品の売上金額は前回調査比0.1%増の8兆2,460億円。新聞や雑誌などの印刷・情報用紙が減少、衛生用紙、段ボールが増加という傾向が続く。製紙各社は、セルロースナノファイバー(CNF)の技術開発に取り組む。植物繊維の主成分であるセルロースをナノレベルで加工した木質バイオマス資源で、軽量ながら高強度が特徴。低コスト化により、需要開拓が求められている。

データで見る業界のポイント

段ボールの生産量推移

段ボールの生産量推移
「段ボール統計」(全国段ボール工業組合連合会調べ)2023年

※掲載内容の基準について

  • 掲載企業は売上高や総資産額などに加え、業界のトピックを踏まえてマイナビ編集部が選定した一部の企業となります。業界の分類は、マイナビ2026の業種分類に沿っています。各社の直近の決算に基づき、該当する分野の主に売上高の大きい順に企業を掲載しています(矢印などで示す関係企業や売上非公開の企業については順不同)。
  • 売上高については、2023年10月期までの連結決算を原則とした、直近の決算期の数字を使用しています。また、非上場企業の場合は、決算公告や自社のホームページなどで公表している直近の売上高を採用。売上高を公表していない企業については「非公開」としています。
  • 出資関係は、上場会社については提出が義務付けられている直近の「有価証券報告書」に沿っています。非上場企業はこれまでに業界団体や企業から公表されている文書などの数字を基にしています。「有価証券報告書」とは、企業の事業内容や、従業員、設備、財務諸表、子会社や関連会社、株主など多くの情報が掲載されており、金融庁のサイト「EDINET」で企業ごとに検索できます。
  • 原稿作成期間は2023年7月1日から10月31日です。

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