大学スポーツ振興で新団体。公式アプリで観戦も可能
アマチュアスポーツでも、ビジネス志向を図る動きがある。2019年には産業界の要望を受けて、大学スポーツの統括団体「大学スポーツ協会」(UNIVAS)が設立された。現在は民間のパートナー企業が4社、221の大学、各種の32競技団体が加盟している。同協会は大学スポーツを取り巻く環境を継続的に整備・改善するほか、独自の安全認証を設定し、けがなどによる補償制度も設け、スポーツ人口の拡大を目指す。
ほかにも、公式アプリを開設し、スマートフォンなどで試合の映像が楽しめるサービスも始めている。これまで課外活動の延長として捉えられていた大学スポーツを通じて、スポーツ産業の活性化を狙う。一つのモデルとなるのが、アメリカの全米大学体育協会だ。アマチュアスポーツでも放映権やスポンサー収入を得て、その収益を選手の奨学金に充てるなどの好循環を確立している。