2023年の受注高は約9兆円。専業3社は海外でも活躍
経済産業省の特定サービス産業動態統計調査によると、2023年のエンジニアリング業の受注高は、前年比8.8%増の8兆9,625億円だった。国内は同14.1%増の7兆4,341億円、海外が同11.3%減の1兆5,284億円だ。プラント・エンジニアリングは、石油や石油化学、製鉄など大規模施設の設計から資材調達、施工までを一括して請け負う。業界は専業と、機械や化学メーカーの建設部門から派生した企業に分かれるほか、水処理や環境など得意分野を持つ企業もある。特に専業3社は技術力を背景に、エネルギーや石油化学などの大規模プラント建設で海外でも活躍する。
一方、日本産業機械工業会によると、2023年度の環境機器の受注高は、前年度比0.8%減の7,140億円。このうち、ごみ処理装置が4,287億円と、全体の6割を占める。一般廃棄物、産業廃棄物とも排出量は一定であるため、今後も処理装置の需要は堅調と見られる。