繊維品、衣服卸とも縮小傾向。繊維専業は老舗が多い
経済産業省の商業動態統計によると、繊維原料・織物・糸などの繊維品卸売業の2023年販売額は、前年比1.5%減の2兆1,960億円、衣服・身の回り品卸売業は同2.1%増の4兆2,140億円だった。ただ、中国を中心とした海外からの衣類輸入の増加、低価格志向、SPA(製造・小売り)の台頭などにより、全体の販売額は減少傾向だ。繊維品は00年の5兆9,700億円の4割以下、衣服は00年の15兆6,170億円の3割以下に落ち込んでいる。
アパレル商社は、原材料中心の企業、メーカーから独立したメーカー系企業、総合商社系企業、独立系企業に分けられる。中でも繊維専業の商社は老舗が多く、総合商社系では祖業だった繊維を別会社として展開している。