新電力のシェアは約27%。燃料価格高騰で事業廃止が急増
電力の小売り自由化は2016年に始まった。経済産業省によると、新電力と呼ばれる小売事業者は22年12月末で731社、全販売量に占めるシェアは約19.5%、家庭用の低圧は26.8%(22年9月時点)だ。ただ、燃料価格の高騰により卸電力の取引価格が上昇。22年9月時点の事業廃止・解散などの件数は84件と急増した。一方、国内の二酸化炭素排出量に占める電力部門の割合は約4割と大きいため、電力各社は水素やアンモニアなど新燃料の技術開発に注力するほか、大気中の熱を利用して大きな省エネ効果が得られるヒートポンプ機器を拡大している。