新聞の発行部数は19年連続で減少。ネットサイトの収益強化が必要
日本新聞協会によると、2023年10月時点の新聞発行部数は前年同期比7.3%減の2,859万部と、19年連続で減少した。協会加盟85社の23年度売上高は同1.4%減の1兆3,087億円で、12年連続の減少。このうち、販売収入が6,533億円と半分を占める。新聞は、全国で発行する全国紙、複数の都道府県で発行するブロック紙、都道府県単位の地方紙に分けられる。種類別では、政治経済から社会、国際などの情報を総合的に扱う一般紙、スポーツや芸能に特化したスポーツ紙、業界内の動向を扱う業界専門紙のほか、国内外のニュースを配信する通信社などがある。
無料のネットニュース利用者が増え、若者の新聞離れも続き、1世帯当たりの購読部数は0.49部と半数割れの状態。テレビやネットに比べて速報性では劣るものの、新聞は情報の正確性や解説記事などに対する信頼性が高い。新聞協会によると、無料+有料のニュースサイトを設けているのは50件に及ぶ。ネットニュースにも新聞社が情報提供しており、存在価値はまだ高く、ニュースサイトの収益強化が必要といえる。