リース取扱高約14%減。海外展開活発化へ
リースは顧客に代わって製品を購入し、一定期間貸し出すサービス。OA機器が代表的だが、情報通信機器や産業機械など幅広いサービスがある。リース事業協会によると、2020年度の取扱高は前年度比13.9%減の4兆5,910億円となった。コロナ禍により企業の投資意欲が減退。特に主力の情報通信機器や、全体の約5割を占める中小企業が2桁のマイナスとなったことが響いた。今後は成長が見込める海外事業を強化する動きが活発化しそうだ。
レンタカー車両は拡大中。サブスクなどの新サービスも
一方、レンタルはリースよりも貸出期間が短く、レンタカーが代表例だ。全国レンタカー協会によると、2020年3月末の全車種の車両数は92万1,256台と、10年前より2倍以上に増えた。自動車を保有するよりも借りるという需要が増えている。コロナ禍により観光やインバウンド需要は、一時的に激減したものの、公共交通機関を避けた移動需要で回復しつつある。各社ともカーシェアを展開するほか、毎月一定額でクルマを利用できるサブスクリプションサービスなどでさらなる需要拡大を目指す。