2023年3月期は7社が過去最高益。資源価格の上昇が寄与
総合商社の2023年3月期決算は、8社中7社が過去最高の純利益を計上した。特に、三菱商事と三井物産は純利益が初めて1兆円を超えた。追い風となったのが、ロシアのウクライナ侵攻による原油やガスなどの資源価格の上昇だ。輸出入の拡大も大きい。日本貿易会によると、22年の日本全体の輸入額は、前年比39.2%増の118兆1,640億円と、初めて100兆円を突破。特にエネルギー資源の高騰と円安が要因。一方、輸出は自動車や燃料、鉄鋼などが増えたことで同18.2%増の98兆1,860億円と、こちらもコロナ禍の反動があった。輸出入双方に関わる総合商社にとって好環境だったといえる。